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ハードモード?(レン視点)

レイさんとは最初戦闘になるはずなのに、すっ飛ばして共闘する事になってる…

もはやこのイベントは別ゲー状態だな。


「周りの雑魚は私がやる。貴方達二人で奴の相手を。」

「あ、ちょっと!レイフィールズさん!?」


制止の声を聞かないまま、彼女は騎士達の方に向かって行く。


「レイでいい。私では奴には敵わない。貴方達ならどうにか出来るでしょう?」

「ちょ、ちょっと待って!」

「いや、彼女の方が正しい。あの男、強いぞ。」


レイさんを制止しようとしたが、アランが緊張した表情で注意を促してくる。

そりゃそうだよ。

もっと後で戦うはずの相手なんだから。

最初のレベリングが無かったら逃げ一択だよ。


そんな事より最大の問題は…レイさんが僕っ娘じゃ無いという事だ!

なんでだ!?最初のうちは男かと間違うくらい男として接してくる筈なのに…

これもアプデの影響か?

それとも変なフラグ立てちゃった?

初っ端パラポネラをゲットするとハードモードに移行するとかないよね?


いかんいかん、とりあえずは気を取り直して団長戦だ。


「アラン、最初は舐めてかかってくるはずだ。本気を出される前に、一気に決める。」

「分かった。」


二人で武器を構えた所で、周りの異常に気付いた。

こちを半包囲していたはずの騎士達が倒れ伏している。

レイさん仕事早すぎじゃない?


「もう終わったの?」

「いや、私が手を出す前にこうなった。」


倒れた騎士達は、頭を抱えながらガクガクと痙攣している。

なんなんだ?


「俺は知らん。」


答えを求めて騎士団長を見るも、あっちも困惑した表情。

このまま彼らを放置して良いものか迷っていた所で、倒れた騎士の一人の目がカッと開かれた。

その目は真っ赤に充血し、口から野太い声が聞こえてくる。


「グォォォッ!!」


騎士達の肌は赤黒く変化し、筋肉は盛り上がり、体格もどんどん大きくなってついに服まで破ける程になった。

変化し終わった頃には、彼らは皆人間とは呼べないような体付き、そして顔になっていた。

一番目を引くのは頭に急に生えてきた角だ。

まるで鬼人タイプの魔族の様な出で立ち…騎士達も魔族だったのか?


「これは…?」

「ククッ…そうか、そうゆう事か。俺が手を下すまでもなく、くたばったか!」


騎士団長が急に笑い始めた。


「どうゆう事だ、あんた何か知っているのか?」

「貴様らには関係ない。ただ、計画を前倒しにするだけだ。そしてこうなってしまった以上、私の正体を隠す必要もあるまい。」


言いながら、騎士団長の体が黒い靄に包まれていく。

靄はどんどん広がり天井まで届きそうな所で一気に元の騎士団長の元へ収束した。

靄が晴れた中心には、銀の全身鎧に身を包んだ大男が、漆黒の槍を持って立っていた。

先程までの騎士団長も人間では大柄だったけれど、変身したあとは更に大きい。

3メートル位あるんじゃないの?


「俺は魔王軍特殊侵略部隊長エリゴル。さぁ全力でかかって来い。」


本来なら人間に化けている間にダメージを重ねておくべき相手なんだけど、いきなり本気モードだよ…厄介だな。


「お前らもさっさと起きろ!!」


ドンッ!

エリゴルが巨大な槍の石突を地面に打ち付けた、地面が激しく振動し、夢現だった鬼人族達も慌てて起き上がりこちらを威嚇してきた。


「マズイな、鬼人族まで同時に戦わなきゃいけないの?」

「レン、俺がアイツを足止めしている間に雑魚を一掃できないか?」


それしか無いよね、でもアランが一人で持ちこたえられるかどうか…


「問題ない。私が雑魚を相手しよう。」


レイさんが手を振ると、袖から無数のナイフが飛び出し鬼人族達の頭に当たった。

しかし当たっただけだ、大したダメージにはなっていない。

鬼人族達は頭に一撃もらったが気に触ったのか、一様にレイさんを睨みつけている。


「これで良いわね。」

「ちょ、ちょっと何やってるんですか!?あいつら皆レイさんを狙いますよ?」


鬼人族ってのは知能は低いけど、身体能力が高い。

一体でも冒険者ギルドだったら難易度はB以上、しかもコイツらはさっきまで人間だった影響か、武器を手に持っている。

レイさん一人では危険過ぎる相手だ。


「狙い通りよ、頭に血が上り易い馬鹿の相手は良く分かってるわ…痛いほどね。貴方達こそ、アイツを倒すアテはあるの?」

「…分かりました、背中は任せます。」


何にせよ、今いるメンバーで乗り切るしかない。

この世界でのレイさんの戦闘力が未知数だけど、信じて任せてみよう。

危なそうなら助けに入れば良い。


さぁ、やるぞ!

今日遅ればせながら初めて鬼を滅する刃的な漫画の第一巻だけを読みました。


いやぁ、才能のあるストーリーテラーは乗っけから違いますねぇ。


ここ数年私の二次元成分はなろうだけで構成されているので、新しいものに触れるとなんだか新鮮な気持ちになりますね。

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