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魔石作成

「よし、じゃあこの呪い問題を解決しよう!」

「そんなこと出来るの?」

「うん、すんげー大雑把だけど方針は決まった。」


魔石から魔剣を抜くことは出来ない。

もし無理矢理抜いてしまうと、そうしてしまったが最後、呪いが一気に体中に伝わり、アラクネは死んでしまう。


「魔剣を引き抜くの?それとも契約破棄とか呪いの浄化とか?」

「いや、魔剣を抜いたら駄目だし、魔剣自体がこの呪いの媒介になってる。浄化はできない。そして、魔剣を壊すのも難しい。先に魔石が砕けてしまう。」

「え………詰んでない?」

「まぁまぁ、とりあえずは見ててよ。“アクアショット”」



水に魔力を持たせてそこら中に放っていく。水はこのボス部屋の壁や床、空気中を流れ、同時にそこに存在する魔素を吸着して落ちてくる。

これを水操作で目の前に集め、ダンジョンの魔素を多分に含んだ魔力の塊を作り上げる。

これを左手側に持ってきた。


「い、一体何を?」

「まぁまぁ、“マジックドレイン”」


アラクネからも魔力を回収し、右手に持ってくる。

ドレインで得たアラクネの魔力は、魔剣の影響を受けていない。

当然だな、そんなところで魔剣の魔力を解析されたら面倒だろうし。


本人と、本人が住んでる場所の魔素ならよくなじむだろう。


「こっからは集中するから、話しかけるなよ。」


そして両手のそれぞれの魔力の塊を、一つになるように押しつけ合う。

すごい反発している。

イメージ的にはバレーボール二つを一つにしていくような感じだ。

………すこーしずつ混ざっていってるな、順調順調。


やはり近い性質の魔素なら混ざっていってくれるな。




以前、火と氷の魔法を合わせて消滅魔法でもできないかなーと思って試した所、全く混ざる感じがしなかった。

それでも無理矢理一つにまとめたら、瞬間大規模な水蒸気爆発が起きて辺りの地形もろとも吹っ飛んだ。


それからしばらくは実家の中が新種の爆発系の魔物が出たって話題で持ちきりだった。


それから色々試した所、性質の近い物はある程度一緒にすることができることがわかった。


とはいえ、今回は魔素と純粋な魔物の魔力の混合だ、初めての試みとはいえ、なかなか順調にいってる。



しばらく格闘の末、ようやく魔力が一つにまとまった。

これを今度は全方位から魔力で圧力をかけるようにして小さく小さく押し込んでいく。


これも以前、小粒で高威力な魔法ができないかと試している時によく失敗した。

ギュウギュウ押し込んでいった時に、どこかの圧力がちょっとでもずれると、そこから決壊して圧縮された魔法が飛び出してしまう。

おかげで髪が炎でちりちりになったり、風魔法で服がズタズタになったりとさんざんだった。





あの失敗が、今日まさに役に立っている。




「………できた!」

俺の手には薄紫色に光る、大人のこぶし大の魔石が握られていた。

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