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目覚め

オリジナルのつもりですが、既出だったらゴメン

………



んん?あれ?俺寝てる?

さっきまでPCとにらめっこしてたはずなのに、、、もしかしなくても寝落ちしてしまったか?

やばいなー、またほっぺたにキーボードの跡がついちまうかも。

それで付いたあだ名が『ワッフル』だからな、、、

誰かに弄られる前に顔洗ってこないと、今何時だろ?



………起きないな、俺。



意識しても目が開かないし体も動かない、、、

これはいわゆる疲れすぎて金縛りになった時のやつだな。



大体徹夜でゲームをやったりすると次の日にこういう風になったりするよなぁ。

昨日は一晩中スマホで小説読んでたっけ?



とははいえ瞼すら全く動かんとは………



おいっ、俺、寝てるぞ!

いい加減起きないとまた『おはようございます、ワッフル先輩』とか言って起こされるんだ!

気合いだっ!気合いを入れるんだ!

そうだ、頑張れ!もうちょっとだ!



瞼がっ、重いっ!

でも、あともうちょっとだ!

よし、いいぞ!ちょっぴり目が開いた気がする!とりあえず起きて顔を洗うんだ、そして鏡をチェックだ!

そして、残った仕事は………



残った仕事は………そろそろ死ぬんじゃないかな、俺。

現状のように、上司の言いなりのままやってたら、心も体も保つ気がしないな。

転職でもしようかな、上とか下とか無い自由な職とか、更に難易度上げて自給自足で生活するとか………憧れだけだなぁ。



と、いかんいかん、また夢の世界へ旅立ってしまう。



ゆっくり、落ち着いて目を開けると、朝日が目に差し込んできて思わず目をしかめた。

俺はいつのまにか仰向けに寝てたみたいだ、とりあえずこれならキーボードの跡が顔についてるってことは無いだろうな。



逆光で見えないけど、誰か覗き込んでるな………

せめて同僚のヒロか後輩のユウであってくれ………



つーか………天井が白くない、茶色だ、ってことは木の板だ。

どこだここ?実家か?

 


「あ~」

声が出た!しかも誰!?俺の口から出てるのに俺の声じゃない?



「あ、この子今笑ったわ!」

嬉しそうな女の人の声がする。

「イオリ様、たっぷり眠ってご機嫌なのかもしれませんねっ!」



二人の女性が俺を見下ろしている。

一人は金髪碧眼で、髪をセミロングにした女性、年は20代位なんだろうか。

白いシンプルなワンピースを着ている。

もう一人は栗色の髪に亜麻色の目をした女の子、恐らく10代前半。

クラシカルなメイド服を着ている。

二人ともとんでもなく美人さんだと思うが、こんな方々を知り合いになるような人生は送ってないはず。



これは一体どうゆう状況なんだろうか?

実は仕事はもう終わっていて、飲みに行った先で、、、

いやいやいや、仕事は終わる量じゃなかったし、飲みに行ってもこんな人達に声かけられるようなハートをしてないわ。



「だっこしてあげましょうね~」

うぉぉ、視界が高い!俺を持ち上げてどうする気だ!?

「あ~、ンマ~」

「あ、今ママって言ったんじゃないですか!?」

「天才かもしれないわね!」



こんなに華奢なのに、俺を持ち上げられる位力持ちなのか!?

つーかおれの体がすっぽり腕の中に入っちゃってるじゃないか、どんだけでかいんだこの人?

俺も「放せ!」って言ったはずなのに変な声が出てるし。

手とか足とかもまともに動かないし。

そして、すぐに眠気がやってくる。

なんなんだこれは!?



なーんて現実逃避ごっこも楽しかったけれども。

もう、現実逃避もしてられないな。



この状況、冷静に受け止めてみると。

俺、赤ちゃんになってる。

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― 新着の感想 ―
[良い点] タイトルに魔法剣士と入っていたので少し気になりました。私の作品では主人公が魔法剣を使うので相違点や共通点を参考にさせていただければと思います。
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