プロローグ
初投稿、初作品です。文章が稚拙なのは浅学のためです。物語はフィクションです。現実では考えられないようなことが起きることが多々あります。
自殺描写が出てきますが、それらを助長するものではありません。気分が悪くなった場合は読むのをやめて、温かいお茶でも飲むことをおすすめします。
満天の星の下、広い大地に仰向けで、星を数える少女がいた。綺麗な薄い茶髪で白い透明感のあるワンピースに赤いリボンのついた麦わら帽子を被り、首元には空色のスカーフを巻いている。顔立ちは幼さがとれて大人びている途中といったところか、16歳ぐらいに見える。さわさわと風が草木を揺らし少女の艶肌を撫でていく。少女は気持ち良さそうに大きく透き通った目を細めて、右手に握っていたナイフをすっと心臓に突き立てた。グニュっと嫌な音をたて、そこから血が滲み出していく。肺を満たした血液が、逆流して口から吐き出た。そうして薄らいでいく意識の中、少女は空に向かって呟いた。
「ハンプティ・ダンプティ」と。
それは水面に少し触れただけ。しかし螺旋の渦は広がっていく。そして世界はそれを認めた。
ハンプティ・ダンプティが塀に登った
ハンプティ・ダンプティが落っこちた
王様の馬や家来が全員でかかっても
ハンプティを元には戻せない
マザーグースより
ハンプティ・ダンプティはマザーグースに出てくる作品の一つで、物語に関わってくるのはもう少し先になります。
誤字、脱字があれば教えて頂けるとありがたいです。医療関係などには疎いため、間違った情報があれば教えて下さい。
ジャンルが何なのか分からないので、教えて頂けると嬉しいです。
読んで頂きありがとうございます。