「今」
少し前 親が嫌いでした
成績を見て失望する親が 進学校を決める親が
そして
腐っていく自分が
何より嫌いでした
焦燥 劣等に駆られる日々
抜け出したいと願っても
また結果にならないことが怖くて
踏み出せず 逃げ出して
その自覚はまた 私を腐らせました
いつか私も 親になるのでしょうか
「昔のこと」を忘れて
「理想」や「期待」や 「幸せ」を押し付けて
「同じ苦労をさせたくない」のも
「幸せになってほしい」のも
「生きていてほしい」ことさえ
私のエゴだと いうことを忘れて
消えていく記憶 小さいころに思ったこと
10年前も もう思い出せない
10年後、「今」を 覚えているでしょうか
「15歳の私」を 「今」の私をつくった「私」を
「今」の私を
ああ、
忘れたく、ないなぁ
記憶は消えていくもので、「昔、私が何を思ったか」を忘れないためにも綴った詩です。未来の私がこれを読んだとき、どう思うか。今から心配です