【記憶】 ノゾミ 高校時代2-2
おはようございます。
本日はコミケですね。
記憶編です。
※前回の続きです
◆登場人物紹介 (記憶編)
※ノゾミ、マイコは本編の若い時です。
ノゾミ 高校一年。元カレは二宮君。
マイコ 高校一年。ノゾミの親友。
二宮 高校一年。ノゾミ元カレ。とんでもない事件を起こした。
香織 高校一年。ノゾミの友達。背は低く小リス系。ぶりっ子。
海比 高校一年。香織の彼氏。サッカー部。さっぱり運動部。
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次の日。
学校に行くと香織は上機嫌だった。
すっごくニヤニヤして元気だった。
彼氏が出来て嬉しいのだろう。
私も初めて彼氏が出来たときは妙に嬉しかった。
昨日同様。
皆で香織と海比君のことを話していると・・・
「恋人生活2日目ですっ!」
香織が得意げに宣伝した。
私たちは笑いながら話した。
放課後。
香織は海比君と一緒に帰るようだった。
でも、香織はもじもじとして、中々海比君のいるクラスに行こうとしなかった。
だから私が香織の手を取って移動する。
「ほら、かおりん、一緒に帰るんでしょ」
「えっ、そうだけど・・・やっぱ恥ずかしいよぉ」
香織はぶりっ子で元気だが、何故か恥ずかしがり屋さんなのだ。
変なところで気が弱くなる。
ちょっと不思議。
私は恥ずかしがる香織の手を掴んで海比君のクラスに。
で。
海比君を発見した。
「ほら、いたよ」
私が声を出すと、海比君もこっちにきづいたようだ。
「きゃっ、見られちゃったぁ」
香織ははずかしがる。
「ほらっ、彼、こっちくるよ」
すぐに海比君がきたけど、彼も恥ずかしがっていた。
なので私から先制。
「海比君、かおりん、お願いね」
「お、おう」
私は彼の手を取り、香織の手と繋げたのだった。
これでカップル成立。
「ほら、付き合ってるんだからさ。手ぐらい繋ごうよ」
2人が手を繋ぐ。
私はこの姿になんだか満足した。
しっくりときたのだ。
「きゃっ。恥ずかしいよぉ~」
「うおっ。ちょ、ちょい」
2人はモジモジする。
(初々しくていいなぁ~)
「じゃあね~バイバイっ♪」
私は2人から離れたのだった。
それから家に帰った。
でもなんだかもやもやしていたので、海比君にLINEする。
私 :2人ともラブラブだね~♪。うらやましいなぁ~。わたし、さびしくなっちゃう
海比君:ノゾミのおかげだっ。感謝っ!
私 :別にそんなことないよぉ~♪。2人はお似合いだしっ
海比君:そう見える?
私 :うんうん。そうだよぉ~。見てるだけで嬉しくなっちゃう。ベストカップル賞受賞~♪オメデトッ!
海比君:まだ二日目だけど嬉しいぜっ!
私 :日数は関係ないよぉ~
海比君:かな。でも、ノゾミは誰かいないの?
私 :好きな人?
海比君:そう。誰か?
私 :今はいないかな・・・ほらっ、前の人がアレだったから・・・
海比君:あれか・・・(笑) ゲス宮事件
私 :あー、笑った プンプン (ゲキ怒)
海比君:ごめん、悪い。でも笑っちゃうだろ、あれ
私 :わたし、すっごくビックリしたんだから~♪
海比君:まぁ、元気出せよ。あいつはクズだったが。男がみんなあいつみたいなわけじゃないよ。多分
私 :多分?
海比君:大丈夫だ!元気だしなっ!セイヤッ!
私 :励ましてくれるの?
海比君:おう、元気出せよ。フレーフレー、ノゾミっ!
私 :あっ、それわたしのやつ~。パクっちゃダメ~
海比君:ごめんな。でも、ほら、もう数週間前のことだろ。次行こうぜっ (キリッ)
私 :まぁ、そうだね。他の人も、海比君みたいな人だったらいいのにね~♪
海比君:そ、そうか・・・。ノゾミはどんな人がタイプなんだ?
私 :えーっとね~
私は海比君と連絡を交わした。
香織のことを会話のきっかけとしながらも、他の話もした。
これまでなんの繋がりもなかった海比君だけど、私は親しみをもった。
友達の彼氏だから安心して話せたのかもしれない。
それに彼も思ったより気軽に対応してくれて嬉しかった。
私と海比君は相性が良いのかもしれないと思った。
確実に私たちの心の距離は近づいていた。
数日後。
香織と一緒にサッカー部の練習を見る。
香織は最近元気満々だ。
彼氏が出来たからだろう。
「かおりん。すっごくラブラブでいいんぁ~、うらやましいぃ~」
「そんなことないよぉ」
「でも、毎日LINEしたりするんでしょ?」
「・・・・うん、それはそうだけど。ついしちゃう」
ペコリと小さく笑う・
香織は嬉しそうだ。
LINEのやりとりを思い出しているのかもしれない。
「いいなぁ~かおりん。私も彼氏ほしくなっちゃう」
「なら、つくっちゃえば。ノゾミならきっとすぐできるよ。私よりかわいいし」
「そんなことないよ。かおりんの方が可愛いよぉ。それに、私はもう少し待とうかなって」
「あ・・・ノゾミは色々あったもんね」
香織が二宮君のことを察する。
「うん。でも、サッカー部にはかっこいい人多いよね。ほら、レイジ君とか」
私は海比君と同じ部活で、彼の友達を指差す。
適当に目がついたから。特に何の感情も抱いていないけど。
「うんうん。かっこいいよね。ノゾミならうまくいくよ」
「そうかな」
「私、ノゾミを応援するよ」
「はははっ。今は見てるだけで良いかな。私、自信ないし」
「ノゾミなら大丈夫だよ、誰だって」
「無理無理。だって私、変な噂あるし」
「大丈夫~。あんな事件のこと、誰ももう覚えてないよぉ」
「うん。そうだといいね」
こうして話しながら、わたしは香織と一緒に海比君をみたのだった。
表向きは、私がレイジ君を好きという体を示しながら。
私は海比君を見ていたのだった。
恋愛作品の予定でしたが、いつのまにかバトル作品になっていましたので。
そこで。
2章の結末を変更したIFバージョンの連載を開始します。
こちらとは違い、1,2章と同じような雰囲気が続く作品となります。
ノゾミが全国を転々としながらも、現地で恋をして、
観光地を巡り、美味しいご当地ご飯を食べる話です。
そしてマイコが訪れます。
宜しければご覧下さい。
※本日中に新3章の1話まで投稿予定です。
↓
『 妊娠した私を婚約破棄するって、気は確かですか? 【連載版:ご当地グルメ編】』
そのため、混同をさけるために本作品の名称も変更します。
『妊娠した私を婚約破棄するって、気は確かですか? 【ヒクマ格闘編 (石狩鍋)】』
※こちらの更新も続ける予定です。