7話「女体化」
お姉様!?
…どこ?マジどこ!?
やっと気になってたそのお姉様にあえるのか…
どんな人なんだろう。
イメージ的には、巨乳で髪が長くて黒か白がいいなー銀髪が最近のブームなんで、銀髪がいいな…そして、チラリズム多め……
……いかんいかんついそんな妄想を…
そんなことをこの状況の中で考えていた時、
「お姉様…なんで?その体に?」
と俺の前にやって来てそう言った。
「…は?俺は、お姉様じゃないぞ?」
「…?裕貴さんじゃなくて、お姉様にいったんですが…」ん?じゃあなんで俺の前に……ってあー俺の後ろに…
そう考えた裕貴は、睦月の視線から避ける。
が、それを睦月の顔が追う
どういうこと?
「…なんで、俺を見るんだ?お姉様ならそっちに…」………ってあれどこにもいない、まさか、長距離での会話じゃないだろうし、電話でも無いみたいだし、なんだろう…
「お姉様?」こちらを見ながら言う。
「…もしかして…俺の中にその…お姉様がいるのか?」
「逆ですね」と裕貴の混乱を理解し、説明する「えーとですね、どうやらお姉様は、裕貴さんの身体の中に今までいたみたいですねですが、危機を感じ出てきたようです。その証拠に」言って僕を指差す。
その指差した先を見るとなんということだろう、自分の体がさっき言ったお姉様像のままだった。
とんでもねぇ……って、て、ことは……
「はい!あなたも時の巫女ですね!」
「いやいやいや、時の巫女って、…俺男ですよ?」
「中身じゃありません。外見が良ければいいんです!」
それ好きなタイプでいったら一番失敗するタイプ、その趣向はわからなくもないが…
確かに外見が良ければおっ!ってなるが
「と言っても、あなたが、というよりもう一人のあなたが…ですけどね」ニコッとしてそう言う。
すぐに弾が飛んで来る。
ヒュン…………
すぐさまに避けるが、それと同時に睦月も守る。
そして、ソラと僚御の方へ睦月投げ、裕貴は急ぎ崖から撃っている少女のもとへかけ上がり、急ぎ倒そうとする。
この体には、色々突っ込みたいが、今はそれどころではなく。
プツンと静かに狙撃してくる。彼女の攻撃から避けることが先と自分と感覚と判断し避けつつ着々と彼女の元へ近づく、距離残り5メートルすぐそこに崩れた建物を盾にし倒木した樹を飛び越え倒壊したビルをかけ上がり最上階辺りに来たと同時にタッ!と蹴り挙げもう一つのビルへそこへ飛び乗り真っ正面にある倒壊したビルの山があるそこの上に光並みの速さで飛び移ろうとした瞬間厚いローブを着た者が現れそれを素手で阻止し彼女の弾丸も素手で受け止めた。
「………チッ……!」小さく彼女は舌打ちした。
俺は、ポンっと肩を押されゆっくりと下へ下ろされた。
瞬間、彼女はフッ…と消えて、ローブの者も消えた。
何が何だかわからない。俺にはわからない。
だが、ローブの中から微かに見えた口元からは、満面の笑みがこぼれているように見えた……………。