4話「異世界=天界?そして」
最上階のその部屋は、社長室のような雰囲気で真ん中に様々な本が丁寧に並べられた机に社長っぽい椅子が置いてあり、そこに座っているのが、地球を作った人?神?がいた。
容姿は、なんか………こう、……「……」
……幼女です。
…金髪にスーツ来てます……ん?ここは、何か他と違うな。というか笑ってしまった。
「ぷっ…ははは!!」
あっ!!…
やべ、神様に怒られる…
「…今、幼女がスーツ来てるから笑ったろ…」
と何とも可愛らしい声が聞こえた。
「…へ?何のことですか?僕はそんな幼女がスーツ来てるからってそれがおもしろいだなんて思ってませんよー?」
「……まぁいいけど、……というか、私はあなた達の神じゃないですよ?」
え?神じゃないの?
ん?あー、そう言うことか、
僕たちからしたらこの子は地球を作った方だから神だけど、彼女からしたらいわばただ趣味で作っただけの物、だから自分は神じゃないってことか。
「違うぞ?私が地球を作った訳じゃなくて、私の御先祖様が作ったんだよ、だから私は御先祖の後を継いだだけ。」
「は?」神って死ぬの?
つか、今思ったけどここ、異世界なんだよね?
天界じゃないよね?
「それに、さっきも言ったけど私、神じゃないし、御先祖様も神じゃないよ?」と難しい顔をしながら続けた「んー何て言えばいいかな……そうだな、これがわかりやすいかな、私達はね地球という漫画を先祖代々描き続けているんだよ!」
「漫画?いやここ現実だけど…?」
「…バカなの?比喩だよ?」
幼女にバカって言われた…泣く
と俺が傷ついているときに僚御が「あれ、ここは、神様、じゃなくて、えーと漫画家さん?ここは異世界?なんだよね?天界じゃなくて」
と今じゃない気もするが、俺が気になっていた質問を幼女にした。
「ん?異世界だよここは、まぁ天界も異世界っちゃ異世界だけどね…でもここは違うよ」
と僚御に言った。
「そう言えばさ、」と俺は、少女に言う
「はい?」
「俺の願い叶えるっていってたけど、結局どうすんの?」と少女にボソッと言う。
「あっ、そうでしたね」
と言うと幼女、いや神?漫画家さん?に俺の願いを告げた。
「女の子が欲しい、と言うのがおまえの願いなのか…まぁ想像はついていたが…」
「………」なんか他人の口から聞くとすごく恥ずかしいな…
顔を赤くしながら裕貴は、頷いた。
それを聞いた僚御は引いていた…
小6にドン引きされてやっぱり願い変えようかと思い変えようとした瞬間「よし叶えてやろう!その願いその童貞の願い」
「その言い方はやめろ!」
誰が童貞だ!(童貞だけど)
言う間もなく、漫画家の額から魔法陣が浮かび上がりそこから俺の体を光の柱が貫いた。
瞬間、俺の視界は真っ白になり、
そして――――――――――――――――――
目を開けるとそこは、教室だった。
ちょうど帰りのチャイムが鳴った。
「起きて、お兄ちゃん!帰るよ!」
「…え?、誰?」
今お兄ちゃんって言ったよな?
「どしたの?お兄ちゃん?寝ぼけてんの?」
「もしかして、僚御?」
「?誰それ?ホントにわかんないの?ソラだよ?」
ソラ?誰それ
ガララ、とついさっきまでいた少女がドアを開け、俺とソラ?の前に来て言った「裕貴さんの願い叶いましたね」
女の子を願うってあれか
「何で、妹がいないんだ?」
「妹?いるじゃないですかそこに」
と、ソラと名乗る妹を指す、
「じゃなくて、僚御だよ!」
と言うと廊下からタタタタタ!と走る音がする。
「お兄ちゃん!」と廊下からドアの前で裕貴を呼ぶ声がしたので見ると、「あっ!僚御!お前どこにいたんだよ、ビックリしただろ…」
と一安心した。ホントに焦った。大事な妹が消えたから、と少女が「あー僚御さん!ごめんなさい忘れてました。そうだった、」と裕貴を廊下に連れ出し「ごめんなさい、つい…こっちの妹はソラさんだったので忘れてました…」すいません、と
「あぁ、いいよ別に気にしてないよ?」続けて「こっちこそごめんね?気持ち悪いよねシスコン見たいで…」
「いや!そんなことないですよ!家族を大事にするのいいと思います!」
といい少女は今さらですがと前置きをし裕貴に「私、睦月といいます。よろしくお願いいたします!」
「あぁ、そう言えば聞いてなかったな。師走裕貴、よろしく」
と「あと妹の僚御」そこにサッと現れ「そしてその妹の姉のソラですっ!以後よろしくお願いいたします!!」と元気よく僚御の肩をポンっとつかみ俺と睦月に向けて自己紹介をした。