3話「あるんかい!!!」
――異世界とは、この私達、人間が暮らす世界とは別の世界のことである。――
そして、異世界に俺は、連れていかれた。
……何と言うか、異世界って本当、現実と違っ……………「なっ!?……どこが、異世界 ……なの!!????」
裕貴が少女に連れていかれた“異世界”とは、そこは、我々人間の住む世界と何ら変わらない。世界のように見える。
町も普通にコンビニやスーパー、ゲーセン等々…何処が異世界なのか全くわからない、誰か、教えてほしい。
「あっ!もしかして異世界って言うから亜人とか中世ヨーロッパだとか思いましたか?ふふっそんな世界は別次元にありますよ…ふふふ」
「あるんかい!」
そんな急な返しについ突っ込んだが、本当に俺の想像していた。異世界ではないのか?
…でも確かに回りを見渡しても、そこにすんでいる住民は、皆日本と何ら変わりない格好で、会話を聞いても皆日本語を話している。
…だが、おかしな点がある
それは、スマホではなく掌に映像を浮かばせいて、もう片方のてでそれを操作するのかと思ったら映像が勝手に動いていた。どうやら、脳内で動かしているらしい…誰に聞いたわけではないが
それに気づいた少女は
「あぁ、あれは魔力でできたデバイスですね、あれは脳内で操作をするのですよしかもですねあれは、地球で使われている、スマホの何億倍も早く通信制限もかかりません!なので一日中ネットをサーフしていられるのです!!すごいでしょ!?」
と宣伝のように進めてきた。いや実際、めちゃくちゃ欲しい。魔法すげー
感心していたら、「裕貴さん、ここを入るので絶対に離れないでください」
とそこは、なんのへんてつもない高層ビルだった。
が、少女は、その高層ビルの地下へ階段を下りる。
裕貴も着いていく、階段を下りるに連れどんどん真っ暗になっていく、「…こわいよぉ…お兄ちゃん…」
「安心しろ、なんもいねーから」
「で、でも…」
「お兄ちゃんが信じられないか?いたとしてもお兄ちゃんが倒してやるよ!」
と僚御をなだめる。
今までなにも言わずに影薄に兄の後ろに隠れていた僚御がついに、怖くなったのかそう裕貴に言った。
そう、俺の妹、僚御も連れてきた。
ここ異世界に、
時間はさかのぼり何分か前――――
――急に「異世界へ望みを叶えてもらいにいきましょう!」と言われそして、連れていかれそうになった俺は、「妹をつれていってもいいか?」
と少女にいって少女は少し考えて「…いいでしょう!そんな危険なところには、いきませんしね」
とそれを承諾してくれた。
そして、校門の前で俺を待っていてくれた妹を連れて、改めて異世界に向かったのだった。
どうやって異世界に来たかは、簡単に言うと人目のつかないところに行き謎の魔法陣でパッと、一瞬で異世界と言う感じだった。
回想してるうちに、階段を下りきり、着いた先は、駐車場だった。
そしてそこを、真っ直ぐ行った。
駐車場なのに車は止まっておらずあったのは、バイクの形をした車輪の無い乗り物が数台だけ、あとは地球にある駐車場だった。
一番奥に行くとそこで少女が立ち止まり「着きましたよ」
言うと同時に少女は手を自分の胸の位置まで挙げ
何かを言っていたが、小さすぎて聞こえなかった。何かの呪文だろう。
それを唱え終わったあと壁の中心から文字が浮かびあがり、光だした。
壁が横にゴゴゴゴゴ…と開き、エレベーターのようなものが現れた。
少女は乗り込み俺と僚御を乗り込んだ。
エレベーターは上へ上へと上っていく…
「今からお会いする人は、裕貴さんの暮らす地球を作り出した方です。どうか態度にお気をつけて…」
なんだか話がぶっ飛んでる。
地球を作り出した?地球みたいな異次元?
頭いてぇ…
萎えてるうちに「着きましたよー」
そこは、最上階だった。
着いた先には、組織のリーダー、つまりこの人が作ったのか……