19話「もう、大丈夫だよ」
その光に手を伸ばす。
睦月はソラの手を握り再び立ち上がった。
瓦礫をどかしてたちがる。
さいわい洋服店だったため、服がクッションになり怪我はほとんどなかった。(壁やガードレールに当たったときは巫女だった通常時に戻るとそのダメージは初期化され消える。のでこの場合、怪我ですんだ。)
ソラとともに睦月の元へ向かう。
マシンガンのようなスナイパーライフルの弾丸が飛ぶ、まさに戦場へ赴く、ソラは援護射撃に腕をガトリング型の武器腕と化させ、それを何メートルか先の如月に向かい撃つ。
と、如月は急ぎ避ける。
煙幕をまき睦月たちの視界から消える。
やがて煙幕は俺達の周りを囲む。
直感的に感じた。
この状況は詰みだ。
どこへ行っても殺される。
そう、この煙の周りから如月はすぐに殺せる。裕貴は気配を全体に感じた。
だが、睦月はそれに気づかずサブマシンガンを出現させ、気配が強い方へ撃つ。
ざざざ!!
こちらに近づく音、背後から聞こえる。
「むっちゃん!!後―――――…っ!!」
ソラの叫びに反応し振り向こうとス――
ソラの叫びに気づきはしたものの腹を半分に斬られた。「……あっ……………………………」
睦月は断末魔をあげることなく誰にも見えることなく死ぬ。
だが、俺もソラも感じた。
睦月が死ぬ声を…
裕貴は綺麗な金髪の髪を揺らし胸元に手をあて眼をつむる。
その瞬間、きりが風ともに散り背後の如月に気付き殴り飛ばす。
剣を出現させて腕を切り落とす。
「ふ、……ふざけるな……!」
その場に膝から倒れ「ふざ、けるな……」
ソラも激情体になり如月に剣を振りかざすが避けられたが、如月の顔に切り込みが、…
一発だが食らわせられた。
だが、如月に対してたいしたダメージではなかった。
如月は如月はナイフから軍刀へを変え遠距離戦闘から近距離に戦闘スタイルを変える。
ソラに向かってその刃は飛んできた。
ソラはガトリングを放つ。
雨のように絶え間ない攻撃を如月はその攻撃範囲外の下からチーターのように走り抜け銃口が自分に向け下がると今度は体を90°曲げ走り高跳びの選手のように体をうねらせ避け一瞬の内に銃雨を抜け地面を蹴飛ばし、一気に距離を積める。その速さ隼のよう。
ソラの危機を察知しすぐさま裕貴は隼に劣らぬよう、脚にジェットを出現させ低空飛行で飛ぶ。
両者ほぼ同時にソラにたどり着き如月は切り裂き、裕貴も剣を振りかざす…
「させねぇ」
「…知るか、全員死ね」
裕貴の剣により如月の軍刀からソラを守る。
が、軍刀の柄が横に開き、刀身の下が露になり、そこにはエナジーボールが入っていて、それを刀身に伝わらせ刀身に電流を流す、すると鉄が電気を通すために裕貴の剣に感電し裕貴に電流が流れる。
「ぁぁあああああ!!……がっあ…ぁぁあああ!!」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
死ぬ、そう思った。
ガンッ!!
如月の頭に投げられた。
その瞬間如月はグラッとし倒れた。そのお陰で電流も止まり、如月は後ろに倒れた。
「……っ!」
ソラが消えていた。
裕貴は周りを見渡す、すると睦月の怪我は完治していた。
俺が足止めしているうちにこっそり音をたてずに睦月のもとへ向かっていて治したらしい。
と、睦月は裕貴に「もう…大丈夫です…よ」
そう言い立ち上がり槍、ではなく今度は二刀の短剣を出現させ、 再び現れた如月と退治する…




