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ここは我らの桃源郷  作者: 変態紳士
0章、出逢いの桃源郷
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1話「桃源郷」

このクソみたいな日常に希望の光(美少女)が飛んでこないか、なんて心のなかで起こるわけもないことを心のなかで思っていた。


授業中そんなことを思いながら居眠りしていたら教師に教科書で頭を叩かれた。

「お前は学校に何しにきてんだ。」

「何って勉強しにきてんすよ」反論してしまった。ってか俺的に不利な状況を自ら作り出してしまった。

「だったら寝ないで勉強してくれ…ったく」

最もだよ、先生。

そう、俺は大人な美少女たちとの青春という名の桃源郷(大学)へ行くために勉強を目茶苦茶しなければならないのだ。

なのにも関わらず、俺はいつも美少女たちとの青春ばかりを妄想し一日を終わらせてしまっている。

(あーあ、ほんといねーかなぁ…空から飛んでくる美少女)そんなことを教室の窓から曇っている空を見ながら呟いた。


何事もなく授業が終わる。

そして次の日、また次の日と、裕貴の日常は続く…

―11月15日文化祭後―

文化祭については、特に俺は文化祭だからといって特別楽しいこともないので割愛した。

別に友達がいないわけではない普通にいる。

これが、ライトノベルであれば、そこは、友達がいないか、いっぱいいるリア充かどちらかだろう。

でも俺は普通。何もかも普通。

ただ学校が女子率が低く美人どころか普通顔もいない化物だけしかいないという点だけ。


本題に戻ろう。文化祭あとのこのかったるい後片付けが文化祭の嫌なところだ。好きでもないのに無理やり遅くまで教室の装飾をさせられた挙げ句退屈な文化祭に行かなくてはならない。

友達に誘われるから断るわけにも行かない。


そんな文化祭の後片付けを終えた帰り道。

いつもの3人と駅へ向かう途中筆箱を教室に置いていったのを思い出し「ごめん、先帰ってて筆箱忘れた」「そんなん、別に明日学校何だし別によくね?それよりゲーセンよってこ」

「それはまずいんだよ公太よ。帰って絵とか描きたいんだよ。つか勉強せないけんのよ…」

「お前、勉強してんのかよははは!」

「い、一応してるって、俺には目標があるからな」

「あ?あーあれか美少女と大学でハーレムってやつかははっ!アニメでもねーわそんなんつかそれ新しいな、何か笑」

「うるせーな、しゃーねーだろ?うちじゃ楽しいちょっぴりHな学園もの出来ねーんだから」とため息混じりに

「なにがちょっぴりHだよ」

「お前は全部Hだろ?かかかっ」

「うん、H100%だもんな」

「なに、果汁100%みたいにいってくれてんだよ」

と危ねぇ、駅まで行くとこだった。

こいつらに乗せられて電車にも乗せられそうになったわ

「まぁH100%ですわだからその為に勉強をせねばなりませぬ、ゆえに筆箱を取りに行ってくるぞ

?」

「おう、んじゃ先池袋いっておるぞ?」

「おう」やっと引いてくれたぜ。

裕貴はホッとする。

それには理由がある。筆箱の中に大事な物があるのだ。それは妹の写真、そう、彼は変態シスコンお兄ちゃんなのだ。

妹が好きすぎて彼の持つ物には必ずといって良いほど妹の写真が入っている。


それを取りに行くためにいそいで教室へ向かう。「あっ!お兄ちゃん!」

と噂をすれば妹の声がした。校門の前に妹の師走僚御(りお)が彼を待っていた。

「おお、りおじゃないか!今日も可愛いぜだけど悪い先に帰っててくれお兄ちゃん今日は友達と遊んでくっから遅くなるわ飯作っといてくれ…じゃっ!」

「……あっ、お兄ちゃん…」悲しそうな表情で彼を見る。

「…わかった、待ってるね。お兄ちゃん…」

と彼に言うすると彼はピタッととまり、「…やっぱ、今日はりおちゃんと帰って楽しいことしようかな~」さすがシスコン、友達より妹を優先するさすが(変態)紳士だ。

そういうと僚御は嬉しそうにしたがすぐに申し訳なさそうな顔をした。「…いいの?約束、してるんでしょ?」

「んあ?あーいーのいーの、あいつらはわかってくれっから」

「?そうなの?…ならいいけど、」

「んじゃ待っててくれお兄ちゃん筆箱持ってくるから」「うん!わかった」

そして教室へ行き自分の机から筆箱を取り出そうとする、「あれ、おっかしーなー無いぞ?」

筆箱が無い、焦る、困るぞあれは我命より大切な物だ。

………………………………………………………

おいおいおい嘘だろ。ロッカーにカバンにポケットまで色々なところを探す他人の机もロッカーも全部探したがどこにもない。

「あっれーない…どうしたっけか…まっ帰りに買いに行けばいいか…」

「探し物はこれ?」と教室のドアの前からその声は聞こえた。

これは、俺の妄想なのか?

彼の目の前には長髪の銀髪、整ったロング、顔立ちは日本人離れしていて目が青い、そして他校の制服、セーラー服。

そんなライトノベルのような”美少女“が俺の前に俺の筆箱を持って現れた。こんなことがあり得るのだろうか。

信じられない、こんな、こんなことがあるなんて…

ひょいっと俺に筆箱を彼女が投げそれを俺は手に取る華麗に。

すると彼女はニヤッとし言う

「……あなたは、桃源郷に行きたいですか?この退屈な日常から脱却し欲望、幸福、女の子を求めますか?」と一息

「求めると言うなら、連れていきましょう!

―――桃源郷へ――――」

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