13話 「アキラ?明」
言ってなかったが明とは、中学から遊んでいた奴で、今でもだ。いつも大体こいつとつるんでいる。
明は、短髪のツーブロックにブレザーのなかにパーカーを着ている。
筈だ。
が。
俺の目の前にいる、明はショートカット、というか、ショートボブの可愛い顔をした気の強そうな女の子がいた。 だが、ブレザーにパーカーは同じだった。そして、スカートがかなり短いそしてレギンスだ。
そんな女子高生女子高生した子が俺を明のように接してくる。
というか全く同じ風に…
「おいおい!なんだその反応!?あっしなんか変か?」
「変とかそう言うレベルのことじゃねーんだよ!!何がどうなんってんだ!!!」
それにアキラ?はいきなりの大声に驚い「!?」と、そして「そういうレベルってあっしそんなヤバイか!?」落ち込み俯く。
いや、そうじゃなくて、…あっしってなんだよ
それはいいとして、「違うんだよ…ん?あれ」
どうしたんだ?あれ俺がおかしいのか?
あれ、明って女なんだっけ?
つか、こんなうちの学校美少女いたっけ?
つか、こんなうちの学校美少女いないよな。
おかしな話だ。
「あっあのですね、これは…」言ってから裕貴の耳元で「裕貴さんの願いが叶ったんですよ、だからこうして女だらけの世界にしたんですよ!」
そう言われると、今日この、学校へ行く途中に出会った人々は皆、女だった。
確かにそんなことちょった願ったがまさかそれが叶っていただなんて…
感心し、俺は睦月と明とともに教室へ―――
でも俺だけ男なのに誰も何も言わないのはお約束ってやつなのか?
まぁそれは置いておこう。
早速、開いた口が塞がらないことが…
それは、1、2時間目の体育だ。
11月の寒空のなかただでさえ嫌いな体育をやる。という点ではなく、この女だらけの世界の学校で体育?
そう思いながら更衣室を探すが、案の定、男子更衣室なんてものはなく。
途方にくれていると、「ん?裕貴くん?早く更衣室入りなよ?」
と廊下で途方に暮れている俺にクラス委員長、石田真澄が俺の手を掴み、なんということだろう。
俺を女子更衣室につれていった。
こいつ、血迷ったか!?
あの口うるさいハレンチ大嫌いのクラス委員長、石田真澄が飛んでもない行動しやがってる!!




