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聖剣はケツに刺す ~勇者だけど世界救ったら暇になった~  作者: ああああ/茂樹 修
第一章 勇者だけど世界救ったら暇になった
14/22

恥ずかしい話 ~あさきゆめみし~

「よ、ローリエ。今起きたか」


 朝、目が覚める。

 というか、アラトに起こされる。


「コーヒー飲む?」


 体を起こし背筋を伸ばし、のんびりとあくびをしてみる。春の日差しは、平和だった。


「ええ、お願い。砂糖山盛りで」

「あいよ」


 しばらくすると、アラトが私のマグカップを手渡してくれた。


「ほい」

「ありがと」


 受け取って、それを啜る。苦さは消えて、ただ甘い。




「甘いわね」




「そりゃそうだろう」


 本当にその通り。自分でも驚くほど甘く歯が浮き笑えてしまう。


 変な夢。素直にそう思う。

 

 ご都合主義で、現実の事は全部無視。夢というと聞こえはいいが、そんな立派なものじゃない。

 こんな突拍子もない物を、夢なんて言えるわけがない。


 ――馬鹿ね私、本当に。


 コーヒーを飲み干せば、少しづつ眠気が消える。


 ――せめてもう少し、わかりづらい奴にしなさいよ。


 さあ、あの馬鹿を起こしに行こう。それが私の出来る事。


 ――あいつが早起きなんて、するわけないじゃない。

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