表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/22

登場人物紹介・創作メモ・あとがき

●キャスト(ネタバレなし)


直川柚真なおかわゆま 18歳

大学一年生の終わり、異世界のエガルテ王国に召喚され、国王と王弟の二人と偽装結婚する羽目になる。黒髪黒目。

名前は、日本でもそれ以外の国でも通用しそうなのをつけたくて、女優ユマ・サーマンさんからいただきました。


・リドリース・エガルテ 29歳

エガルテ王国の国王。先王の落とし胤であったことで数奇な人生を辿る。金髪、ラズベリー色の瞳。

名前に女性的な響きを入れたくて「リース」、そこに濁音を少々入れて引き締め、最後に味を整えました。


・ザクラス・エガルテ 25歳

エガルテ国王リドリースの弟。悪政をしいた先王を廃位し、市井で暮らしていたリドリースを王位につける。灰色の髪、ラズベリー色の瞳。

名前は……うん、ザクロ酢って美味しいですよね。


・ラメル・ディレンド 26歳

エガルテ王国の神殿に仕える神官。異世界から人間を召喚する技を持つ『響操師』の末裔で、ユマをエガルテに呼び出した後は様々な助言を与える。ザクラスの幼馴染でもある。金茶の髪、鳶色の瞳。

名前の由来を思い出せない(その程度)。


・ティキア 19歳

リドリースの侍女。柚真が来てからは主に柚真の世話をする。表向きクールだが、実は男装女子ハァハァな趣味がある。赤茶の髪、アイスブルーの瞳。

名前は、他のメンツと違う音から始まる名前にしたくて、それで女の子っぽくてなおかつ変わった響きを入れて覚えやすくと思うと(以下略、要するに適当)


・アリーウィア 16歳

エガルテの筆頭貴族の娘。柚真が国王・王弟と結婚しなければ、王弟と結婚するはずだったと思われる人物。白金の髪、緑の瞳。

名前は、女性名は「ア」の音で終わろうと思っていて、それで女の子っぽくてなおかつ変わった響きを入れて覚えやすくと思うと(以下略、要するに適当)





●創作メモ(ネタバレ満載)


Twitterで「王宮ラブコメ書きたい(・ω・)←言うのは自由」とつぶやいた時には、まだネタは浮かんでなかったのです。が、『娘は陛下の眠りを守る』(略称・墓守OL)の第四章に着手してみたところ、逃亡王妃書籍の改稿作業で何だか脳みそガチガチになっていて、墓守OLのように気合いを入れないと書けないお話を書くのがきついなぁと感じてしまったんですよね。改稿って、一つの物語を何度も何度も何度も読み返して細かく調整していく作業ですもんね……。

これは一つ、妄想のままにダーッと書けるようなお話を書いて、創作脳をほぐさねば、と思っているうちに、「逆ハーものの作品はたくさんあるし、自分も書いたけど、『逆ハーのフリ』ってどうだろう?」とふと思いついてできたのがこのお話です。


・タイトル

活動報告にも書きましたが、数多ある王宮ラブコメ作品の中で他の作品ときちんと区別できること、長くなり過ぎないこと、一目で王宮ラブコメだとわかること、を条件に考えました。ついでにヨーロッパ風だというイメージもタイトルで伝わってくれればなおよし。フランスっぽくする? フランスと言えば「自由・平等・博愛(Liberté, égalité, fraternité)」だなぁ、よしここからもらおう、みたいな。発音的には「エガリテ」っぽいですが、少し変えたのは単に好みの問題。


・プロローグ

先王唯一の登場場面。彼は処刑はされておらず、どこかの塔に幽閉されている……はず。

せっかくの石舞台、どこかでもう一回くらい見せ場にしたかった……。ザクラスはたまに「彼」と表記したんですが、リドリースはまだ性別をばらすわけにいかなかったので代名詞が使えず、文章を自然にするのが少々難しかったけどトリック仕込むみたいで楽しかったー!


・1 特例による結婚

竪琴の形をしたチョーカーですが、最初うっかりイヤリングにしていて、あれっイヤリング?? ちっちゃなネジでとめるのって文化的に可能? と土壇場で混乱。諸事情でピアスにするつもりはなく、とっさに思いついたのがチョーカーでした。竪琴の枠部分が使用者の喉元に触れていて、弦は身体から浮いている状態で振動して作用します。


・3 エガルテにおける結婚とは

お風呂で事件、って王道ですよね!


・4 リドリースの秘密

王族は身体のどこかにアザか何かが、って王道ですよね!

そしてリドリースが女性であることが判明。男装女子って、一度書いてみたかったんです。書いてみたらこれがまあ楽しくて(笑)


・幕間~黒髪黒目を喚んだ理由わけ

リドリース×ラメルの伏線。それと、「筆記具の都合で黒髪黒目が召喚された」っていうネタは新しいかなと思って。後書きでドヤリングしてすみません(笑)


・6 お披露目の準備

柚真が最初に着たドレスは、単色のシンプルなもの。彼女のドレスを選ぶ際の意識も少しずつ変わって行きます。王室の一員として徐々に自覚が出て、ドレスで自分の身体と心を引きたてて行くようになります。……と言うのは実は読み返していてたまたまそうなってるのに気づきました(^^;)ぼんやりとしか意識してなかったのが、読み返したらそうだった、という……。


・7 世にも珍しいペンペン草

アリーウィアは最初、柚真がいなくなったら豹変してザクラスに迫るキャラのつもりで作っていたんですが、結局変更。早い話がこの物語は一人称なので、柚真のいない場面を書くには様々な変更をしないといけなくて、あっさりやめました。

ちなみに最初は、リドリースとラメルの子どもが生まれるまで書こうと思ってました。で、妊婦のフリをする柚真と、柚真を気遣うもう一人の夫ザクラス、という演技をしているうちに、二人の間に恋が芽生える、という展開ですね。でもそうすると長くなる。このお話は早めに終わらせると決めていたし(別作品の続きを書きたかったので)、いざ子どもが生まれて柚真の役割が終わって日本に帰る、という時に何か事件を起こさないと盛り上がりに欠けるけど、その事件が思いつかなかったので、最終的にこういう形になりました。


・8 花嫁と、花嫁候補

三人で一つのベッド。色っぽいはずの場面なのに、なんかズレてる……っていうのを表現したかったんですけど、ちゃんとできてるでしょうか(^^;)


・9 ここにいる間だけでも

入学直後とかそういう、一斉に新しい出会いがある時期って、カップル誕生多くありませんか?


・幕間~彼女がいても、いなくても

書きたかったシーンです。ザクラス、柚真が眠っている間に色々と。


・11 甘い夢と、辛い人間関係

ティキアさんクーデレ。彼女、19歳なのでそろそろ結婚しないといけないんですが、このままだと婚期を逃しそうでどうしよう。


・12 城下の襲撃

柚真がベッドで、リドリースの向こう側を確かめてしまうシーンは、お気に入りです。


・13 カウントダウン

母親が娘に引き継ぐもの、最初は何かアクセサリーにしようと思っていたんですが、それだと現代地球の習慣にすでにあるしなぁ……と迷っていました。で、13話を書く直前にもう一度考えてみたら、そうだ第一話の羽根ペンがあったじゃん、と。その瞬間、エピローグの内容が決まりました。つーか、ここまで決まってなかったんかい、という……。で、先行してエピローグを書きました。


・14 秘密の裏側

先にエピローグを書いたので、14と15で最終調整。『○○師』っていうのをひとつ作ってみたいとは以前から思っていたんですが、14話で初めて『響操師』という名前が。もっと早く出しとけばよかったなあ。最初『響弦師』にしようと思ったら、弓道関係の商品で『ひびき弦』というのがあって、カブってるなぁどうしようと思ってるうちに出すのが遅れました……。リドリース×ラメルの伏線(会話や竪琴機能)発動の回でもあるんですが、ちょっと今回伏線が細すぎたような。もっとしっかり張っても良かったかも。


・15 幸せな秘密

「二つの世界に二股かける」って言い切るトリップヒロインってどうよ……と思いながら書きました(笑)


・エピローグ

色々妄想できるように、と思って書きました。四人の子どものうち一番上の女の子だけがリドリースとラメルの子どもなので、残り三人(ザクラスと柚真の子)とはいとこ同士の関係になります。男の子が一人いるので、そこで何かロマンスがあってもいいよなーとか、ザクラスの送り名に『盾』が入ってるけど何の盾になったのでしょうか、とか、ラメルいつの間に昇進したんだよ、とか、柚真とラメルはどっちが長生きしたのか、とか、まあ色々です。




●あとがき


これを書くために、本編全部読み返しました。自分の好きな話を書いてるのでもちろん面白く読めるんですが、ザクザク書いたのでやっぱり荒っぽいですね(^^;)でも、早く終わらせることも目標の一つだったので、こんなところかなぁとも思います。

中編だと予告していたためなのか、完結してから読みに来て下さった方が多くて、いつもなら完結直後にガクッと減るお気に入り登録が今回は逆にグッと増えました。それから一週間ほど経ってから減り始めて、ああ読み終えて下さったんだな、と♪ 今回、頂いた感想も多くて嬉しかったです。

ここを読んで下さった方にも感謝を! ありがとうございました(^^)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ