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料理の「まみむめも」 〜最後にゾッとする怖い話〜

作者: おりみみ
掲載日:2026/05/09

 料理の「まみむめも」を教えてやろう。


 料理のまは『丸め込む』ことだ。


 肉は如何に丸め込むかが重要。

 ハンバーグを作ったことが無さそうな顔だな。


 そうだね……肉にも筋ってもんがあってだな、私達の思うようになってはくれない。

 丸め込み、手の上で転がさないとな。


 別にメモなんて取らなくていいさ。

 小学生の時、『いかのおすし』の話を聞かされた時もそうやって優等生をしていたのか?


 料理のみは『見つからない』ことだ。


 ラ王のCM(コマーシャル)を見た事があるだろう?


 決して人に見つかってはいけない極秘任務。

 我々だけが知る共有した罪は明るみになってはいけないのさ。


 そんな怖気付いたら料理が一向に進まなくなるぞ?

 料理のかきくけこがあればまずは『覚悟』が必要だろうな。

 きからは知らないが。


 料理のむは『無意味なことはしない』だ。


 少々強引だったかね。

 『すぐ逃げる』よりかはマシな方だろう? 私達は逃げるより追う側だしな。


 無意味なことは何かって?


 料理の時、変に知識を得て隠し味やら妙な機材を使ったりやら……失敗するリスクを背負う必要は無いということさ。


 カレーだって、はちみつなりチョコなり、隠し味の宝庫だったりするが、結局のところ既製品(ルー)が完成しているもんだから何も付け加えず料理した方が美味しく手早く出来上がるものだ。


 回りくどくなったが、レシピ通り、私の指示にだけ従っていればいい。それだけだ。


 料理のめは『目立たない』ことだ。


 シェフがパフォーマンス込みで塩を高く高くと肉に振りかけたり、トルコアイス屋の店主がクルクルと芸という名の弄りをしているが、私達にそのような派手さは微塵も必要ない。

 塩を均等にまぶすような下作業は私に任せればいい。


 料理のもは『問題を起こさない』ことだ。


 料理は工程ひとつ間違えれば、ドミノ倒しのように崩れ落ちる。

 塩を砂糖と間違えるなんてお笑い話は漫画だけにとどめておくとして、冷静に慎重にしていれば大きな問題は起きない。


 小さなミス、見落としに如何に気づき、跡を残さず対処するか。だな。


 具材探しは特に気にかけろよ、指定したモノとは違ったモノを仕入れてしまえば足が着くからな。


 以上が料理の「まみむめも」だ。


 どうだ、いい気晴らしになっただろう?


 金は大いに積んであるんだ。

 今回のターゲットは〇〇市〇〇区の一軒家に住む、娘二人を持つシングルマザー。

 海外旅行の為、明日飛行機に乗って飛び立つそうだ。


 さあ、お前達の料理を楽しみにしているよ。

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