【1話 様々な場所,新たな始まり】
筋力,反応速度,神経伝達と言う人体の問題,
そして空気抵抗や音の壁と言う科学の問題に
よって人は100mを走る際に,10秒を切れても
9秒台がそこらだった。
発展した人類,マーティン・レイジャーは生まれ持つ筋肉の鞭の様に撓る筋肉繊維と高い筋肉密度から繰り出される速さは100mを約0.3秒と,秒速約343mに限りなく音速に近しい亜音速に至る。
だが本来なら床や地面が大破して肉体はミンチに成るだろうが,レイジャーは違かった,耐衝撃と耐熱の外骨格,衝撃波を打ち消す空力処理,内臓,血管,神経を保護する生体制御,周囲を壊さず走るランナーズ技術とその理論を持つ彼は。
マッハの境界線に挟まれてその領域に至っていた。
ランナーとはまた別にボクシングでは。
フレディ・オンタルジーと言う選手は元々
フルコンタクト,極真空手など武道を進んでから
プロボクサー選手として転勤した。
打撃速度は非常に早く皮膚どころか筋肉すら
切れるパンチ威力,軽く4000Jにも至るパンチを出せさらには500kgのサンドバッグを一撃で粉砕するパンチ力を持っていた。
ジャブですら時速160kmにも及ぶパンチ速度,人間の反応速度を超えた0.1秒の拳を軽々と繰り出せる,1分間に1600回の連撃を繰り出せて瞬きの百撃とまで称されたほどであった。
だがしかし裏の世界では更なる猛者達が
山[実力の壁]の上に鎮座していた。
「確かにマーティンは凄いさ,100mを9.55秒の速さで走った主国の明日路選手が単なるウォーキングに見えるくらいゆっくりに見えるほどにね,新幹線に等しい脚力を持っていたマルクス
すらランニングくらいの速ささ」
裏の住人は語る。
「存在しない消された人類史の武術,闇道の使い手達がね,10万年と言う歴史と膨大な量の多彩な武術体系や暗殺術を持っている」
「その中ではあり得ないほど技は練磨され
邪魔な部分を抜粋されて,彼らの技術はもはや
人智で計り知れないよ」
場所は変わりマンションのトイレでは。
「その首もらったァァァ!」
トイレで奇襲を仕掛けられるお爺さんがいた,,,
だが。
シャキーン。
「は?」
どちゃどちゃどちゃ,そいつは人の形を崩して
肉塊と化した,さらには。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ。
「おい!あそこのマンション!崩れるぞォォォォ!」
一枚のトイレットペーパーの切れ端だけで腕を振るだけで建物ごと敵を斬ってみせた。
「〜〜〜」
この歯がなくてうまく喋れてない爺さん,なんと今年で280歳の盲目の剣客,空間認識能力はとことん長けている感覚のプロである。
東雲燈一郎と言う名前を持つ剣士なのだ。
「これだけ老いて,もはや心残りはありやぁせん,,,いや,まだ孫の孫の成長を見届けなくて
はなぁ」
東雲一家は,代々素晴らしい剣士を排出することで有名な一家であった。
その孫東雲大河は。
「フン」
あの皇帝直属戦闘隊[人類では絶対に不可能な数千の僧侶が亡くなった死の修行,あれをベースとした20年間毎日24時間寝る間すら惜しんだ鍛錬の道,軍隊入団の更なる先国家精鋭部隊の更なる領域皇帝直属戦闘隊の入団にはこれほどの修行が必要と成り100万人もいた訓練兵は
現在1000人の皇帝直属戦闘隊になっている]の剣術指南役として剣技,剣術を教えていた。
何せこの大河と言う男も,歴代剣道八段の男を一方的にぶっ倒した剣技と[西洋剣術/FENCING]の世界選手権優勝者を圧倒する
剣術を持っていた剣士鶏卵と言う名前の皇帝直属戦闘隊切手の剣士を武器ハンデとして真剣と木刀での対決だったのに真剣を木刀で粉砕
するわ一方的に叩きのめす剣技や剣術を披露するわあり得ないほどの強さだから。
それに彼は隠れたこの星の英雄でもある。
「ニュースです!地球に向かって彗星が
落下して来ます!」
直径にして約150kmの彗星,推定質量は800兆tにも至る,もはや科学兵器がどうこう可能な
領域を遥かに超えている,恐竜時代に終焉を
もたらした隕石すら小石並みだ。
それを。
「つまらん石ころを切るなど容易いにも程がある」
たまたま鍛錬に使用していた竹刀を天に向かって振り下ろす。
雲は分断され音の壁を貫通した三日月型の
一つの斬撃は降る彗星を一撃にて完全に
木っ端微塵にして見せたんだから。
皇帝直属戦闘隊に語る。
「貴様らは皆が背後から放たれた銃撃を当たり前に避けられるであろう,だからこそ出来る立ち回りを教えてやる,陸上競技をして居る100mを9.59秒の速さで走る事の可能なアルクスが最短ルートを見極めて走ったとしても難しい,
人並みならぬ脚力と技術を必要とした人体の眼の構造や生理現象を利用した,認識の合間を縫って行動する足捌きと立ち回り方」
次の瞬間,皆の意識の外に大河は出る。
皆の背後から声が響く。
「1mほど距離の対象に向かって1.4mを0.1秒の
速さで横切る,14mを1秒の速さと言い換えたら
分かりやすいのだが,時速にして50.4kmと非常に早い突進速度が必要と成る」
「おぉ!」
「まるで瞬間移動だ」
皆が歓声を上げる中,納得しない奴らもいた。
過去,洞窟が崩れた際に,一般人なら押し潰れ
即死,クレーン車でも軽く押し除けるくらいが精々レベルの大岩を全て,素手だけで持ち上げて天高く吹き飛ばした男がいた。
クレーン車以上の腕力,500kgの大剣を木の枝のように振るう男が。
「細いのぉ」
「おいやめろ!金太!」
「そこでデカブツ,俺に何か不満か?」
「あぁ,多子相伝の継承,東雲流剣士術ってのは
よぉ,確かに強い,だが身体のでかいやつにあんたらの剣の力は通用しないんじゃあないんですかい?」
「ならやってみるか?小童」
一瞬にして空気が凍える,冗談ではない,複数人の皇帝直属戦闘隊の新人は失神気絶,ベテランでも殺気によって軽い筋肉硬直を起こしていた。
規格外,威圧感が凄すぎてオーラは100mの
剣の像を見せた。
「は,ははは!はーっはっはっは!気に入ったデカブツ!名前を教えろ!」
「我は金太!太郎丸金太だぁ!」
「貴様の携えてる剣で私を切ってみろ」
「良いのか?」
3mを優々と越す巨躯に500kgの巨剣,常人なら
気絶は必死だろう。
「はっはっは!さぁ来い!」
「フン!」
風圧は彼方まで風を切った,だが。
「は⁉︎」
「皮膚すら切れとらんぞ小僧」
なんと奴の剣は身体を切るに至らず。
「嘘だろ,太郎丸はパンチの風圧だけで家を
木っ端微塵にし,軽く爪だけで人の体を
バラバラにして,デコピンで人を真っ二つにする
怪力お化けだぜ⁉︎」
「あぁ,やつにも伝説があるからなぁ」
奴の巨剣は楽土と呼ばれている相棒だった,
主国において一発だけでも無人島を灰燼と化す威力の砲撃弾が更に拡張,改良されて前回との
推進力,回転力が上昇して火薬使用量を増加したことにより,前回から想定されて約200から205倍程度の威力を持つ紅灰の鯨球。
核実験の傍らで行われていた無害な爆撃の
開発によって生まれた紅灰の鯨球の威力そのままな超小型改良版,薔薇鯱の嵐に等しい量の弾丸を全て綺麗に真っ二つに切ったんだ。
しかも初めてなのに銃弾を剣先で受ける様
に真っ二つに切る才能があった。
しかもワザとあの薔薇鯱とか言う1000,000tntトンの威力の爆弾を0距離で被弾しても生きてるんだ,無傷でなんならその後あたり一帯が自然発火するほど熱い溶岩攻撃や鋼すら溶かす酸攻撃すら無傷。
他には爆撃機三千機を頭とした市街地の爆撃
理論値だと1分もあれば市街地を更地に出来る
ほどの爆撃を街にあたる前に全て起爆構造に
沿って起爆しない様に精密に切りながら街全体を完全に守り切ったり,ダンボールの様に爆撃機を引き裂いたり,真剣でも切れず黒曜石の粒を素手で触っても手に微細な傷すらつかない皮膚を持っていたり。
更には,フル装備の身体を真っ二つにしたり,
建物を簡単にバラバラに引き裂いたり,
首と心臓,頭を刀が貫通してようが関係ない
拳から斬撃を繰り出し人を紙のようにビリビリに引き裂くは地面を叩けば小島を破壊して
あたり一面に巨大なクレーターを作り物質を
圧縮して地震を引き起こす怪力も剣術も群を抜いた実力者だ。
極め付けはS-P1を摂取したリヴァイ・アータンを水中で力が抑圧されてなおも跡形もなく
消し去る怪物,拳が光った瞬間,キノコ雲が天を
貫くほどのパンチ力を持ち1京トンにも至る握力を持つ。
「ガッハッハ!東雲一家舐めんなよ餓鬼[ワッパ]が舐めてると潰すぞ」
その攻撃は皆が戦慄した,皆が寓話に等しい実力者だ,皇帝直属戦闘隊とは何度も言うが100万が
1000人になるほど厳しい地位なのだ。
戦車を単独による破壊?当たり前,単独による
奇襲,正規,特殊部隊まで撃破可能?当たり前,銃弾を防ぐ?軍人だって当たり前に可能,武器を持った複数人と白兵戦?軍人なら制圧くらい簡単,戦車の砲弾を受け止める?当たり前過ぎて反吐が出る。
敵国は身体測定の結果から割り出された平均値は,以下,速度の最低限ラインは13m/s,デッドリフト600kg,持久力は11日連続のデスマラソン,
パンチ力に関しては,2000J,速度にして0.01秒に一発放てる,耐久性テストにおいてはショットガンを至近距離から十発ぶっ放しても軽い傷に抑えられるほど。
皆が揃ってこんなレベルの軍隊を単独による
崩壊が可能な彼らだ,マーティン・レイジャーの速さ?フレディー・オンタルジーのパワー?
赤子の児戯に等しいだろう彼らは皆が戦の
スペシャリスト,大隊撃破など小手先,一人一人が戦争を単独鎮圧可能なレベルだ。
なんなら,宙を舞う爆風で飛び散る瓦礫を足場にして飛び回り無数の攻防を繰り広げたり,本来なら知覚すら不可能なマッハ4.1の速さがスローモーションに見えたり,片手だけで敵を投げ飛ばす合気道や余波だけでビルをぶっ壊す正拳突きの一撃を皆が持っている,だが。
そんな彼らが恐怖する。
「次は私の番な?」
皆が見えていた気迫の剣は,100mをさらに
超えてオゾン層,さらに高い場所,大気圏を
貫いた。
「生身で大気圏突破する覚悟はあるか?」
「は?」
次の瞬間,持ち手の部分で金太を突く。
「カハ⁉︎(バカな⁉︎楽土で攻撃を受けたのに全くインパクトが分散されないなんて⁉︎)」
生まれて初めて血反吐を吐いた,数百kmに及ぶ雲の分断とともに天候が晴れると同時に金太は宙を舞った。
「なんでも刀の代わりに出来るんだが死なないように手加減も可能だ」
「陽光晴天,天すら切る俺の斬撃な」
こうして二人の戦い?いや一方的な蹂躙は
当たり前のように指南役の大河氏が勝利を
納めたのだった。