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悪魔とエクソシスト・上

——エグリス首都、ロディン市内某所。


 一人の男が、夜の闇を切り裂いて駆けていた。まるで何かから逃げるように、鬼気迫る表情で走る男。時折、通りにあるゴミ箱を蹴り飛ばしながら、男は狭い路地へと逃げ込んだ。

 逃げられる算段があったのだろうか。迷うことなく角を曲がり、表情に希望を浮かべた男。狭く暗い路地を駆け抜け、やがてその先に光が見える。

 大通りだろうか。男は息を切らしながら後ろを振り返った。先ほどまで聞こえていた足音は、とうに聞こえない。


——振り切った。肩で息をしながら、男が安堵のため息をこぼす。


 そうして、再び大通りの方へ視線を向ける。騒がしい車のクラクションと、路地を照らすヘッドライトの光。そして、男を見つめる、異形の化け物(・・・・・・)


「ひ、ひぃっ……!?」


 男は尻餅をつき、後退る。化け物は一歩、また一歩と男の方へ歩みを進め……大口を開けて、喰らいついた。

 男が最期に遺した悲鳴は、クラクションの音に掻き消されて、虚空に消える。あとに遺されたのは、胸から上が喰い千切られたような死体と、大きな血溜まりだけであった。




   * * *




——ロディン市内、某所。




「ねえねえ、ニュース見た? また変死体だって……」

「クマに襲われたって話だよ……」

「俺はライオンに襲われたって聞いたけどな」


 今日は朝から、不穏な話題で持ちきりだ。なんでも、アパートからそれほど遠くない路地から、最近流行りの『変死体』が見つかったとか。胸から頭にかけてを、巨大な肉食動物に喰い千切られたような奇妙な死体。とても、人間に殺されたようなものではないから、『変死体』。

 ここ数年、時折このような変死体が発見される。その度に警察が躍起になって捜査をするけれど、結局、犯人の手がかり一つ見つけられないらしい。


(……こわ……)


 今まで、近場で変死体が発見されたことはなかった。だけど、今回の変死体が発見されたのは、アパートから数本通りを挟んだ狭い路地。流石に、危機感を覚えてしまう。学校も、暫くは授業を短縮して、明るいうちに生徒を帰すらしい。当然の措置だろう。

 けど、いつまで気を付けていればいいのかも分からない。犯人が人間なのか、それとも大きな肉食動物なのか。まだこの辺りに潜んでいるのか、もうどこか遠くへ行ってしまったのか。何も分からないから、警戒のしようがない。


(まあ……警察もこれだけいるし、この辺りは大丈夫だと思うけど)


 アパート周辺の大通りでは、これまで見たことがないほどの量の警察が捜査に追われていた。当然と言えば当然だろう。この近くで、変死体が見つかっているのだから。暫くは、スリ一つない平和な区域になってくれるはずだ。


 そうして、部屋を借りているボロアパートが見えてくる。大通りから一本奥に入って、人通りの少ないエリアだからか、大通りと比べると警察の数はそれほど多くなかった。

 だが、一つだけ、明確な違和感がある。人だ。アパートの入り口のすぐ目の前に、何やらボロボロの外套を着た人物が、うつ伏せに倒れている。


「……行き倒れ?」


 この辺りでは珍しい物でもない。決して裕福な人ばかりが暮らす街ではないからだ。

 私自身も、それほど裕福な暮らしをしているわけではない。見ず知らずの他人を助けている余裕など、ない。アパートの入り口に倒れているそれを、私は無視しようとした。


……が、ガラス扉に手をかけようとしたその瞬間に、行き倒れていた人物に足首を掴まれる。思わず、前のめりに姿勢を崩した。


「んなっ」


 ガラス扉に手をつき、何とか踏ん張る。『キッ』と行き倒れを睨みつけると、それは掠れた声で何やら呻いていた。


「ご……」

「ご?」




「……ご飯……」






 数十分後。食卓にはいつもよりも多く食事が並べられていた。行き倒れていた黒い髪の男は、目を輝かせ、私と食事とを交互に見つめている。

 仕方なく頷くと、男は手を合わせて礼をし、食事に手を付けた。数日間何も食べていなかった……そんな食いっぷりだった。


 黒い髪に、黒い瞳。それに、食事をする前の仕草。極東の人間だろうか。随分と若く見えるが、極東の人間は実年齢よりも若く見えることが多いそうだ。


「よく食べるね、お兄さん」


 そう呟くと、男は食事を喉に詰まらせ、むせた。必死に胸を叩き、水を飲んで胃に落とすと、息を切らしながら答える。


「むぐっ……ああっ、ごめん! 暫く何も食べてなかったもんだから……」

「何で倒れてたの? スリにでもあった?」


 何の気無しに聞くと、男はあからさまにしょぼくれた様子で箸を止める。どうやら、図星らしい。


「まさしくその通り……仕事でこの辺りに来たはいいものの、全財産が入った財布をスられちゃってね……お陰様で、食うにも寝るにも困ってたところさ」

「この辺は多いからね。お兄さんみたいな極東の人はカモにされやすいかもね」

「二〇年以上こっちで暮らしてるのに……」


 肩を落とす男。何となく、スリがこの男を狙った理由が分かる気がする。私が犯人でも、地元の人間ではなくこの男を狙うだろう。それくらい、どこか抜けているような印象のある男だった。

 羽織っている黒い外套はボロボロ。何やら腰回りにごちゃごちゃと荷物がぶら下がっているけれど、その箱も同じくボロボロ。仕事で来た、とは言うものの、とても仕事が出来る雰囲気には見えない。一目見た感想で言えば、『家無し』だ。


「仕事で来てるなら、職場の人にお金でも借りればよかったのに」


 私も食事をつつきながら、そう問いかけた。男は残念がるように、首を横に振る。


「そういうのが出来る職場ならよかったんだけどね。生憎、簡単な資料だけ渡して放り出すような職場だから」

「へえ。どんな仕事なの?」


 建設関係の仕事か何か、のように思えた。とても、大手の企業で働いているようには見えない。


 私の質問に、男は予想外の答えを返した。


「悪魔祓いだよ」


 その言葉に、食事の手が止まる。想像もしていなかった答えに、沈黙が流れた。

 助けてはいけない人間を助けてしまった。本気で、そう思った。確かに信仰する神様はいるけれど、かといって、それが実在するものとは思っていない。信仰はあくまで心の拠り所。悪魔なんてものも、当然、この世には存在しない。悪魔のせいだと言われている現象だって、大抵は科学で説明が付く。


 だから、目の前にいる胡散臭い男が言い放った『悪魔祓い』という職業に、隠すことなく、嫌な表情を浮かべてしまった。人の職業を貶すつもりはないが、『悪魔のせい』だと言って弱者からお金を騙し取るような人を助けたことを、後悔しそうになっている。


「……そういう胡散臭いのはちょっと……」

「胡散臭くなんてないよ。悪魔祓い……まあ、極東では鬼狩りって呼ばれてたり、地域によって呼称は違うけど……これでも一応、人様に誇れる立派な仕事なんだよ」

「悪魔祓いが……? 悪魔なんて空想上のものじゃん……」


 ニコニコと饒舌気味に話す男。『悪魔なんて空想上のもの』だという私の言葉に、男はいやいやと首を横に振った。


「いるよ、悪魔」

「え?」

「正確には、それ(・・)を呼称するのに都合の良い名前が『悪魔』だった……ってだけで、君達が想像するような悪魔とは、全くの別物だけどね」


 ソーセージをフォークで突き刺しながら力説する男。彼の言葉に、いまいち理解が追いつかなかった。

 即ち、彼の言う悪魔と私の想像する悪魔は別物で、彼の言う悪魔とは、『悪魔と名付けるに相応しい行いをする何か』だということだろうか。

 例えば、国際指名手配されるような凶悪犯罪者だとか。そういった凶悪犯罪者を『悪魔』と呼び、それらを捕まえることを生業とする人達のことを『悪魔祓い』と呼ぶのなら、確かに、人様に誇れる仕事かもしれない。


「何……つまり、凶悪な犯罪者とかのことを悪魔って呼んでるってこと……?」


 そう聞くと、男はきょとんと目を丸くした。




「いや? 人の頭を喰らう(・・・・・・・)異形の化け物(・・・・・・)のことを、こっち方面では悪魔って呼んでるのさ」




 その言葉に、一瞬、頭がフリーズした。言葉は通じているはずなのに、何を言っているのかがよく分からなかった。

 いや。言っている意味は分かるのだが、日常的に聞き慣れない言葉すぎて、咀嚼はしているのに飲み込めないような状況だった。


「人の……頭?」

「そう。世間一般には『変死体』って呼ばれてるのかな。あれ、悪魔に喰われた人の成れの果てだよ」


 胸から頭にかけてを、まるで肉食動物に喰い千切られたかのような死体。とても人に出来る芸当ではないことから、それらはよく、『変死体』と呼ばれる。丁度、この近くで発見された死体も、この変死体だった。


 ソーセージを半分齧り、見せつけるようにふらふらと揺らしながら、何も不思議なことなどないかのように、男は淡々と説明を続けた。


「奴らは元々、人の死体を弄って造られたものなんだけどね。死体から造られてるから、動きはしても『魂』が宿ってないのさ。言うなれば、生物としては出来損ない(・・・・・)ってことだね」


 食事の手が止まる私とは対照的に、次々と料理を口に運ぶ男。咀嚼をしながらも、話す言葉は止まらない。 


「だから、人の頭を喰うのさ。脳には色んなものが詰まってる。どうやら、魂ってやつも脳に宿っているらしくてね。脳を喰うことで、生物に成ろう(・・・)としているらしい」

「ちょ、ちょっと待って……さっきから何の話をしてるの?」


 一度、男の話を遮る。このまま放っておくと、男はいつまでも、私には理解の出来ない話を続けるだろうと判断したためだ。


「何って……君が聞いたんだろう? 僕の仕事のこと」

「私が……って」


『へえ。どんな仕事なの?』


 ついさっき、私は男にそう問いかけた。確かに、男が話し始めた原因は私にある。しかしそれは、決して訳の分からない妄想話を披露しろというつもりで言ったわけではない。


「私はそういう……妄想の話をしてるんじゃなくて……」

「妄想なんかじゃないよ。実際、この近くでも犯人不明の変死体が見つかったでしょ? あれ、悪魔に喰われた人の死体だよ」

「正気……?」

「嘘をつくなら、もっと分かりやすい話を考えるさ」


 男は飄々とした態度で語る。手放しに信じられるような風体ではないが、かと言って、ただの大ホラ吹きにも見えない。彼からは、先ほどの突拍子もない話を真実だと思わせるための、言葉に出来ない凄みのようなものを感じた。言い換えれば、『詐欺師』と同じ臭いがする。


 いつの間にか食事を終えていた男は、両手を合わせて礼をする。ゆっくりと立ち上がると、食後の運動のつもりなのか、全身の筋肉を伸ばし始めた。


「言っただろう? 僕は悪魔祓い。こっち方面では『エクソシスト』って呼ばれてる。人喰いの化け物である悪魔を狩ることを専門とする、駆除業者みたいなものかな」


 『あ、これ階級章的なやつね』。そう言って、男はボロボロの外套の襟に付いている、小さな銀色の十字架を見せた。

 にわかには信じ難い話だ。人喰いの化け物がいるという話の導入自体が、既に胡散臭い。その時点で詐欺師だと断定しても構わないくらいに。


 しかし……彼の話の全てが全くの作り話だとすると、一つ、納得出来ない点もある。『変死体』だ。悪魔の存在は抜きにしても、変死体が胸から頭にかけてを喰い千切られたような死体だという事実は変わらない。

 彼の話が全て嘘だとするなら、それほど巨大な噛み跡を残したクマなりライオンなりは、何故『胸から下』を喰わなかったのか。それから、どこへ消えてしまったのかという疑問点が残る。


——ところで。先ほどからこの男は、何故そんなにも入念なストレッチをしているのだろう。


「あの……食後の運動なら、すぐ近くに公園があるけど」

「ん? ああ、知ってる。今朝までそこで寝泊まりしてたからね」

「じゃあ、何でこの部屋で……」


 問いかけると、男はにこりと微笑んだ。


「一つ、なぞなぞを出してあげよう」


 足腰を伸ばしたような姿勢のまま、男は私を見つめている。嫌味ったらしい笑みを浮かべ、何か言いたげな様子だ。


「君が思うように、悪魔やエクソシストの存在は一般的ではない。むしろ、公にはされていない組織だ」


 笑みを崩さぬまま、男は語りだす。


「じゃあ何故、僕は君に、そんな大事なことを隠すこともなく(・・・・・・・)話したんでしょうか」

「え」


 一瞬、思考が止まった。


 最初は、この男の虚言癖か何かだと思っていた。だがしかし、もし仮にこの男の言うことが事実であるなら……確かに、何故出会ったばかりの私に、そんな話をするのだろう。

 一つ、嫌な考えが脳裏をよぎった。その考えが当たっていれば、男が私にそんなことを話した理由も、『こうして準備運動している理由』も、説明が付いてしまうのだ。




「——まさか」




 言い終わるよりも前に、轟音が響いた。アパートの三階にあるはずのこの部屋の壁を、何か巨大なものが破壊した音だった。

 それは、歪な形をした髑髏のような何かだった。およそ人間のものとは思えない奇形の頭蓋骨が付いた、異形の化け物。蝙蝠のような羽根と、骨に皮を貼り付けただけの胴体。そんな化け物が、大口を開けて、私の目の前に迫っていた。


 思わず目を瞑りそうになった。瞑りそうになったけれど、瞑るよりも前に、長い脚がその化け物の横っ面に蹴りを入れた。まるで、こうなることを予見していたかのような、一瞬の出来事だった。


「御名答。悪魔の次の標的が()だからさ」


 人間の数倍の巨体を誇る化け物を蹴り飛ばした男は、特に慌てる様子もなく、髪をセッティングしている。艶やかな黒髪が、舞い上がった埃で白くなっていた。


「覚えておくといい。これが、人を喰らう化け物——悪魔だ」

「いや、それよりも部屋が……!」

「大丈夫。多少の損害はうちで補償してくれるよ。……多分」


 『多分』の辺りで私から視線を逸らした男は、外套をはためかせて腰に装着していた箱に手を添える。どういう仕組みなのか、箱は機械のように変形すると、中に入っていた代物(・・)が姿を現す。


 それは、『銃』だった。近代的な銃ではなく、どこか未来感のある、まるでオモチャのような見た目のハンドガン。


 男は右の一丁だけを手に取り、今まさに起き上がろうとしていた化け物に銃口を向けた。



「バン」



 巨大な化け物を屠るほどの威力があるとは思えない。そんな、妙な見た目のただのハンドガン。しかし、男が自らの口で発射音を言い放つと同時に引き金を引くと、銃弾ではなく 一筋の光が放たれた。まるで、そう。レーザービームのように。

 化け物は頭部から背中にかけてを、その光に撃ち抜かれた。バスケットボールほどの大きさの風穴を開けられた化け物は、そのまま地面に突っ伏す。


「は、灰になって……消えて……」

「悪魔には核みたいなものがあってね。それが壊れると、灰みたいになって消えちゃうのさ」


 化け物の体が、端の方から小さな粒子になって崩れ落ちていく。最初はゆっくりと、徐々に速くなり、数十秒もしないうちに全てが灰になってしまった。後に残されたのは、化け物だった粒子の山。大きな砂山みたいに、風に流されながらもそれは鎮座していた。

 ほんの数分前まで、ここには見たこともないような巨大な化け物がいたのに。私は、例の変死体みたいに喰われそうになっていたというのに。いまだに何が起きたのかはよく分かっていないけれど、一つだけ確かなことがある。


「本当に……いたんだ。悪魔……」


 男の話が、少なくとも、半分以上は真実だったということ。悪魔という人喰いの化け物がいて、この男は、その悪魔を狩ることを専門とする組織の人間だということ。

 エクソシスト。本来は悪魔祓いに使われる名称。確かに、あんな化け物なら『悪魔』と呼びたくなるのも頷けるし、あれを悪魔と呼ぶのなら、それを狩る人達のことは『エクソシスト』と呼ぶべきだろう。


 男は銃をくるくると回転させ、銃口に息を吹きかける。レーザーを放つ銃だからかは分からないが、煙も何も出ていない。恐らく、あの一連の動作をしたいだけなのだろう。


「ようやく信じてくれたね。嘘はついてなかったでしょ?」

「いや、だって……あんな突拍子もない話を信じろってのは無理があるよ……」

「まあ、そうだろうね。今まで一度で信じてもらえたこと、ないし」


 あっけらかんと告げる男を睨みつけると、男は露骨に視線を逸らした。信じてもらえないと分かっていながら、あの状況を楽しんでいたのか、この男は。


……かと思えば、今度は悪魔の成れの果てである灰の山を見て、何やら意味深な表情になる。


「それにしても……ステージ1の悪魔がこの時間から活動するなんて妙だな。これはもしかすると、もしかするかもしれないね」

「え?」

「いやいや、こっちの話。何はともあれ、君を狙ってた悪魔は倒したし、もう安心して大丈夫だよ」


 何やらボソボソと呟いていた男。上手く聞き取れなかったが、恐らく、私には関係のない内容だろう。


「う、うん……ありがとう……?」


 はぐらかされたような気もするが、助けられたことは事実。素直に感謝を述べると、男は崩壊した部屋の壁際に立った。ほんの一歩下がれば、真っ逆さまに落ちてしまうような場所に。


「今日中には、うちの職員が手続きに来ると思うから。悪魔とかそういう類の話は聞かなかったってことにして、通りすがりのお兄さんが助けてくれたっていう体にしてくれるとすーーーっごい助かるよ」

「わ、分かった……?」


 男の言葉に頷くと、彼は、後ろ向きに一歩下がった。


「じゃっ、僕はこれでっ! ご飯、美味しかったよ!」

「あっ、あぶなっ……!?」


 そのまま真っ逆さまに落ちる男。後を追って壁から下を覗くと、そこには既に、男の姿はなかった。


 突然現れて、嵐のように去っていった男。後に残されたのは、半壊した部屋と、部屋の一角を埋め尽くすほどの灰の山。直視すると現実感に嫌気が差して、思わずため息がこぼれた。



「……あ、名前聞きそびれた……」



 そうしてようやく、男の名前も聞かなかったことに気が付き、若干の後悔の念を抱きながら、大家への言い訳を考え始めたのであった。

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