表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/2

見慣れた部屋?いや色々違います。

暖かい布団の中で不意に目を覚ますとそこには、見覚えがる懐かしい天井が見えた。


「ここ、、、何処だ?」


確か、病気になって生死をさまよってたような、、、ふと自分の体を確かめてみる。

張りのある肌、つやのある髪、、、若返ってる?

あわてて周囲を見渡すと見覚えのある机や本が飛び込んでくる。

・・・小さな頃に住んでいた自分の部屋だった。


え?えーともしかして、これ昔読んだ小説とかにあった逆行転生ってやつ?

え?え?なんで?どうして?ちょっと何言ってるか以下略。


とにかく、頭を整理しようと部屋から出て昔住んでいた家の洗面所に向かった。

しっかりと顔を洗って、ふと鏡を見るとそこに飛び込んできたのは見慣れた

老人の顔ではなく、6歳くらいの若い男の子の顔だった。


、、、え?誰これ?、、、いや、自分の小さい時の面影は確かに微かにあるような気はするけど。。

目が二重でかわいい感じになってるし、、まあ小さい子供ってみんな可愛いか。

あまり気にしないようにしよう。。


「ユキ。起きたー?ご飯よー」


声が聴こえて慌ててリビングの方に向かってみると、若い女性が立っていた。


そこにいたのは写真でしかほとんど記憶にない自分の母の姿だった。

え?え?、、、な、なんで、なんで母さんがいるの?


「何ぼーっとしてるの?早くご飯食べちゃいなさい。学校に遅れるわよ。」


戸惑いつつもテーブルに目を落とすとそこには、前の人生ではあまり記憶のなかった温かいご飯が

おいしそうに並んでいた。

ぐうぅぅぅーと鳴るお腹に促され、食卓につく。


「い、いただきます。」


炊き立てのご飯を口にほおばり、温かい味噌汁を一口すする。

、、、う、旨い。。。優しいご飯の甘みと味噌汁のコクが口を刺激して、気が付けば一心不乱にご飯を掻き込んでいた。


なぜだろう、、、ほんのり心の奥が温かくなる。

人に作ってもらったご飯を食べるのはいったい何年振りだろう。気づけば顔からひとすじの涙が頬を伝った。


「ちょ、ちょっと何泣いてるの?へ、変なものは入れてないけど、のどに詰まった?」


「あ、いや、ごめん。ちょっとむせそうになって、、、大丈夫。」


慌てて聞いた来た母さんにことわって涙をぬぐう。

なんか、目が覚めてからかなり情緒不安定になってないか?

でも、いきなり死んだはずの母さんがいてご飯があって、、、戸惑う僕の気持ちもしょうがないよね?


とりあえず、不審に思われないようにしないと、、、


「ありがとう。ごちそうさまでした。美味しかったよ」


母さんにお礼を伝えると食器を下げて流しまで持っていく。

すると母さんは驚いたような顔で僕を見つめてきた。


「な、何?」


「あんた、ちょっと大丈夫?自分が食べた食器を進んで片づけるなんて、今までやったことないでしょ?それにお礼まで。熱でもあるの?」


あ、しまった。いきなりやらかした。


「だ、大丈夫。小学生だし自分でできることはやろうって思って」


慌てて答えると少し怪訝そうな顔をした母さんもふっと表情を緩める。


「そう。それはいい心がけだとは思うけど驚いちゃったわよ。まあ、、うん、お粗末様でした。用意していってらっしゃい。」


あ、危なかった。正直、家族とまともに会話するなんで何年振りだし気を付けないと。

自分の不注意を噛みしめながら学校に向かう準備をするのだった。

つたない文章ですが読んでいただきありがとうございます。

初めて書いてますが中々難しいですね。気軽に感想とかいただけるとすごく励みになります。

よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ