表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】天才錬金術師は気ままに旅する〜500年後の世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーション作りで聖女さま扱いされる〜  作者: 茨木野


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

168/215

168.聖女城



 その後も、工房の中を見て回った。

 概ね……というか、私が指定した設備は、すべて、そなえつけられていた。


 恐るべし……ドワーフの技術力……!

 ただ……。


「至る所に、私の顔を彫ってるの、なんなの……?」


 作ってもらった魔道具にはじまり、廊下、階段、はては城壁(何故工房に……?)に至るまで、私の顔が掘られていたのだ。


「聖女様の威光を知らしめるためでございます!」


 とは、テテロロ。

 うーん……威光とかいらないんだけどなぁ。


「ふむ。ダメダメですね」


 シェルジュが、城壁に描かれてる私の顔を見て言う。


「何が駄目なのよ?」

「本物のマスターの方が、美しい」

「あ、そ」


 まあこのロボに言われてもね。別に嬉しくない。


「ツンデレ乙。それは何割のデレなんですか?」

「ねえよ」


 なぜこのポンコツロボにデレないといけないのだ……?

 しかし、ダフネちゃんが目を輝かせてこんなことを言う。


「わぁ! わぁ! おねえちゃんのお顔! 素敵―!」

「でへへ~♡ そう~♡」

「はいなのです! ね、スィちゃんリンちゃん?」


 スィちゃんと……リーンフォースがこくこくとうなずく。

 てゆーか、リンちゃんって。あだなを付けてもらったのね。


 ふふふ。娘と仲良くしてくれるなんて、うれしいわー。

 素敵っていってくれて、うれしいわ~。


「マスター。差別です。ワタシが全く同じセリフを言ったのにときめいてくれないのに、なぜダフネの言葉にデレデレになってるのですか?」

「だってダフネちゃん可愛いし」

「意味不明……ねえねえマスター。ワタシも褒めたんだから褒めてくださいよ~。ねえーねー」


 あー……うっざ。

 ひっつくシェルジュをぐいぐいと押しのける。ま、なんにしても、だ。


 デザインはともあれ、私の注文したとおりの、工房を作ってもらった。


「ありがとね、テテロロ」

「どういたしまして! 聖女様!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ