118.結婚なんてしません
魔神をぶっ倒したら、竜王子から告られた。秒で断った。
「お待ちください聖女さま! どうか、我が伴侶となってくださいませんか!?」
「いやです」
「どうしても!?」
「いやです」
「こんなに頼んでいるのに」
「いやです」
結婚とかマジでかんべん。私は自由な鳥でいたいのよ。
なーんで好き好んで、トカゲの奥さんにならんといけないのじゃ。
「はっはー! マスターはトカゲの奥さんにならないのですよぉお!」
シェルジュがなんかしらんが勝ち誇っている。さっきまで死にそうなツラしてたのに。
「マスターはねえ! わたくしの奥さんになるんですよぉ!」
「いやです」
「マスターぁああああああああああああああああああああああ!」
カイルーンおよびシェルジュが私の足にしがみついてくる。
「お願いします! どうか、我が竜王国スカイ・フォシワに、あなた様の優秀な遺伝子を!」
「お願いしますマスター! どうかわたしとオセッセしてください!」
とりあえずセクハラ2名には、麻痺ポーションをぶち込んでおいた。
浴びると体がしびれて動けなくなるやーつだ。
「みんなー! てーーーーっしゅぅうううううう!」
めんどくなったので、逃げることにした。
馬鹿メイドは置いて、私は転移ポーションを使う。
「ああ、待ってマスター! 待ってぇ……!」




