冬の快晴
今日は、文字通りの雲ひとつない快晴だ、
まだ暗いが東がオレンジ色になっている。少し上に目をやればまだ星がでている
また雪が光を反射し目へ届く
朝1人でその光景をかみしめるのだ
まだ寒いが凍えるほど寒いわけでは、ない
ただ冷たい風が時たま私の体を優しく押す
時間帯的に鳥たちの囀りも少なくたまに聞こえて来るのは、遠くのエンジン音と水のせせらぎ
指先が冷えきっているがからだは、暖かい
冷えきった空気に触れたところのみが冷え体の芯は、温い
寒さから肩が少し上がりマフラーに顔を窄める様は、寒い空気から逃げようとする人間の本望だろう
そろそろ帰らねばと存分にこの景色に酔いしれて座っていたコンクリートから立ちがある
するとポッケから焦げ茶色の四角い塊を出したそれをひとつ口にいれると
耳に入れていたものから音が漏れる
こちらを1度振り返り歩み始めたのであった