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第三章 小説を書いたが、面白いのかどうかが分からない
手塚治虫さんと水木しげるさんが、別々のテレビ番組のインタビューで「あなたの作品はなぜヒットしたのですか?」と訊かれ、たしか異口同音に答えておられたと思います。
「生きるために必死で、どんなジャンルでも描いた。その中の一本がたまたま当たっただけ」と。
(謙遜かもしれませんが)自分の作品が面白いかどうかなんて誰にも分からないんです。筆者にも分かりません!PVや評価ポイントを稼ぐ方法については、よそのエッセイをあたって下さい。
作品を面白くするため、作家にできることといったら、納得がいくまで改稿を重ねることでしょうね。いちど発表したものを書き直すのは恥ずかしいことではありません。むしろ、不完全な状態のまま閲覧されて読者に誤解されるほうがよっぽどまずいです。満足できたら新作に取りかかりましょうか。
……え?まだ書くのかって?あなたの読者が求めることは常に同じ
次は?
次は?
次は?
それのみです。
何本書き上げようと、新作を発表できなければ、あなたは作家ではありません。
地獄にようこそ!!