第二話
学校一の美少女は僕の机前にいた。
そして彼女が持っているノートは僕が忘れていった物だった。
優雨:「僕のノートなんだけど返してもらえる?」
そう彼女に伝えたがまさかこう返してくるとは思わなかった。
??:「あのっ!ココキャスで配信しているレインさんですよね!?」
あのノートの中にはココキャスで活動した記録が書かれている。
優雨:「中を見たの?」
とても低い声で彼女に言った。
そうすると彼女が…
??:「ご、ごめんなさい。見たことは謝ります。でも私もココキャスで配信しててレインさんのリスナーなんです!」
僕は驚いた。まさか学校一の美少女がココキャスをしてることに、それと僕のリスナーだとは思わないはずだ。
優雨:「………とりあえずノート返してくれる?相澤さん」
彼女の名前は相澤みんこ《あいざわみんこ》。
みんこ:「あ、ごめんなさい。」
そう言って僕に返してくれた。
僕はこの場から早く去りたかった。
優雨:「相澤さん、僕がレインと知って想像と違うことわかって絶望したでしょ。ごめんね。じゃ僕は帰るね。」
帰ろうとした時
みんこ:「滝口くんに絶望してないよ!ただ…同じ学校で同じクラスの子がココキャスしてるのが嬉しくて」
みんこ:「しかも大手配信者のレインさんに会えて私はとても嬉しい!!」
優雨:「あ、ありがとう。だけど僕がレインってこと言いふらさないでほしい。僕の今後に影響を与えることになるから。」
みんこ:「うん。わかった。ただ一つだけ言うこと聞いてもらっていい?」
優雨:「無理難題でなければ……」
みんこ:「私の配信のお手伝いしてほしいの!」
優雨:「お手伝い?コラボしろってことでいいの?」
みんこ:「コラボは願ったり叶ったりだけど、私の配信力を育ててほしいの。」
優雨:「配信してる時に僕は口出しできないよ?」
みんこ:「配信した次の日の放課後にどこが悪いのか教えてほしいの。」
優雨:「放課後って言ってもどこで話し合うの?あまり学校の人と会えないところがいいんだけど…」
みんこ:「えぇー…っと、それじゃあ私の家じゃダメかな?」
僕は考える。この子は警戒心はないのかと。
まぁ僕は手出すほどチャラくないし勇気もない。
優雨:「わかった。連絡手段のためにKIINで交換しよう。」
みんこ:「はーい!あっ家の場所は。」
優雨:「それに関しては後で連絡で住所教えてほしい。じゃもう帰るね。」
みんこ:「あっ…またね、バイバイ。」
こうして彼女と関わるとは思わなかった。