観測者
これは、2人の観測者の物語ー
ある日、目が醒めたら場所は学校の屋上にいた
「僕は、一体誰なんだ」
記憶がないー
辺りは暗く夕日が沈んでいく
「懐かしい」
僕は心で思っていたはずの言葉を口に出していた
自分はこの風景を見たことがあるらしい
だが、何も思い出せない、、、
分かることといえば
制服を着てリュックを背負っている
「中学生かな?いや、高校生かもしれない」
ポケットに生徒手帳を見つける
「名前は、、、見る次?」
「見次だよ」
不意に後ろから声がした
振り向いて見ると
1人の少女が立っていた
長髪で髪の色は黒く瞳は青かった、身長は僕より少し小さかった
同じ制服を来ている
いつの間に来たのだろうか?
しかし、そんなことはどうでもよかった
「君は僕のことを知っているの?」すると
「そうだよ」と、彼女はそう答えた
「君の名前は?」僕は尋ねてみた
「ミヨ、見る世と書いて見世だよ」
「良い名前でしょ」
分からないが僕は彼女に惹かれた
何か同じ感じがする
以前にあったことがあるのだろうか
思い出せないー
きっと彼女は知っているー僕が何者なのかを。