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meets de Moe

久しぶりの更新です、申し訳ないです。


 「隊長、学園を臭わせたのは絶対罠ですって!」

部下のコーザが叫ぶ。

コーザはまだ入隊して1年の新人隊士のくせに隊長である俺に遠慮なし、敬語なしで話しかけてくる。

貴族連中が勤める騎士だったなら間違いなく視線だけで串刺しにされそうな態度だが、うちの小隊では生意気だといいながらもみんなに気に入られているのはやはりどこか憎めない性格だからだろう。

「おそらくこれが罠だと言うことくらいおまえに言われるまでもなくわかっておるわ」

 コーザが言っているのは、逃亡中の”闇雲”をぎりぎりで捕らえ損なった時の”闇雲”の残したセリフについてだ。

顔の変装用の道具が破れる前に見た姿は、学園に住んでいる少年のもので、鼻を変えられないので、鼻の姿が似た男の姿を借りた、という”闇雲”の言葉を聞いたのは他でもない俺と俺の預かる小隊で、そのときのメンバーにコーザもいたのだった。

”闇雲”は泥棒であり、殺しや、他人に罪をなすりつけたりといったことをしたことはない。

とは言え、奴の言うことを素直に認める訳にもいかない

などと言う理由できたわけではない。

いったんは捕まえたにも関わらず、こちらの手を振り払って逃げた”闇雲”は軽々と屋根へと舞い上がり逃げきったのだ。

わざと捕まってこちらを誘導するべく情報を与えたのだろう、という考えは間違っていないだろうと俺も思う。

「だが、奴はなぜ学院内の生徒について知っていたのだ?以前から何かを探して学院内に忍び込んでいたのではないか。恐らく学院には奴が求める何かがあるのであろう。それを抜きにしても奴がいった生徒が白か裏付けをとるのは無駄にはなるまい」

 我が小隊は一旦は捕まえたものの、取り逃がしたということで、いや、それに加えて、”闇雲”の正体について熱狂されたことで、一般人にとって衛兵には”闇雲”は捕まえられないという意識が強烈に刻み込まれ、衛兵隊の存在が危ぶまれているのだ。

俺は上に掛け合って、学院への捜査の許可を求めた。

なんとか汚名を返上しなければならない。


 本来学院は独立した機構であり、衛兵どころか騎士ですら容易に踏み込むことができない。例外として、王族からの命令を受けたときのみ捜査を許される自治組織なのである。しかし、学院において学ぶものは平等であり、身分による優遇はなし、という理想を学院が掲げていることもあり、王権が振りかざされることも設立以来なかったのである。


 許可は下りまい・・・と思っていたのだが、予想とは裏腹に速やかに命令が下された。それにわずかに違和感を覚えたが、願ってもないことである。ただ、場所が場所だけに入ることが許されたのは我が小隊のみだ。

「奴はいったい何を考えてるんですかね?」

 俺もそれを教えて欲しいよ、と心の中でつぶやいた。


 

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