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夏生詩集2

作者: 夏生

やわらかい色


その花きっと


初めて色を表した


恥ずかしげに


そっと、そっと


色を染めて


淡く淡く


太陽の光に


とけ込んで


密やかに薫る


花びらは


一枚一枚


涙の形をして



人を喜ばすために


花はある


なんて、うそ



蜜を配りながら


ひとつでも


仲間を増やして


この世界を


埋め尽くそうと


それは必死に


したたかに


生きようとして


いるのだ



恥ずかしげに


色を染めながら



土の中に縛られた


細い足を


うらめしく思いながら


翼も透明の羽もない


背をかなしく思いながら



ああ、何故ですか?


と、天に向かって


問い掛けている







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― 新着の感想 ―
[一言] 表現力に満ちた作品ですね
[良い点] 花を客観的に見つめている。 優しくて、やわらかい作品。 [気になる点] 悪い点はない。 [一言] あなたの作品を読んで、勇気が出ました。僕は生きることに自信をもつことにする。 ありがとう。…
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