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005 ハーレム王女はぶっつぶせ

会議から戻ってきたポポロン王はすっごく悩んでいた。


会議の場では他国を意識し、あのような事を言っていたが現実は違った。


「のう、メルや。

 そろそろ逆ハーレムという夢などやめて国の事を・・・」


「五月蝿いわね。

 今はいかにしてぼっち魔王に、逆ハーレムを認めさせようかと計画を立てているのよ!!」


実は、ポポロン王はハーレム否定派だったのだ。


そして目下の悩みは御年18歳の愛娘。

メルカチーノの発言だった。



王は45歳まで武芸一筋に生き、王位継承など上に立つ資質を持つ者が居ればつれてこれば良い。そんな考えを持っていた。


隣国との諍いから戦争へと発展したあの日。

戦場に立つ王の前に1人の少女が立ちふさがった。


少女は言った。


「戦争など馬鹿な事はやめて下さい!!

 諍い、プライドの削りあいで何千・・・何万という人がその命を散らすのです!!


 国を背負う者ならば、国民一人一人の生活を考えてください!!


 国を挙げて争って何になりますか。

 土地が不足している訳でも、物資が枯渇している訳でもないではないですか!!

 

 チョココロネの頭とお尻、どっちから食べるかの論争から戦争になんて・・・何を考えているんですか!!!!


 あれはお尻じゃなくて尻尾なんですっ!!!!」


ポポロン王はその言葉に目から鱗が落ちた。

あれはずっとお尻と思っていたのだ・・・

あれを尻尾と呼ぶ人間が居たとは・・・

そんな考えは持っていなかった!!


それは戦争相手であった隣国の王もだった。


少女の放った一言が全軍を震撼させ、涙を誘った。

その日、2つの国がぶつかり合い、幾万もの人間が死ぬ事は無くなった。


その少女の名は、マリー。

戦争を止めた少女として一躍有名になり、半年ほどで姿を見る事の無くなった一発屋である。



そんな従軍の帰り、街中でパン屋が目に入る。

王はふと、チョココロネを食べてみようかと思った。

戦争にまで発展した議論の原因であるチョココロネ・・・王は食べた事が無かったのだ。


ちりりりんっ


「へいらっしゃぁ~い。」


パン屋はかなり寂れており、棚に並んでいるパンも良く見ると緑色の物体が付着していたりと、色々と危なそうだった。


だが、そんな細かい事を気にしない王は、棚に並んでいたチョココロネを見ると、とりあえずかぶりついた。

すっぱい味と食べた事のないえぐみが王の口の中に広がる。


"何故このように不味い食べ物がそこまで議論になったのだろうか?"と考えたが王は知らない。

そのチョココロネが腐っていた事を!!


凄い状態になっていたチョココロネを食べまくった王は、その場で腹を下した。

胃袋を締め付けるような吐き気。

腹を絞りつける下痢感。

血が下がった事によるめまい。


そんな症状に王は襲われる。


だが、それまで体を壊した事の無かった王は勘違いする。

"これは一目ぼれだ"と。


それまで武芸一筋だった王は、恋も一筋だった。

その場でレジ係をしていたパン屋の娘にプロポーズを行い、次の日には挙式という流れとなった。


王45歳、パン屋の娘18歳。

それまで王族に平民が嫁ぐという事例が無かった為、最大にセンセーショナルな挙式となった。


それから約10年。

待望の第一子が生まれた。


少女の名はメルカチーノ。

この国唯一の王位継承者にして、後のポポロン王頭痛の種の誕生だった。


それから18年。

甘やかしに甘やかして育てた結果、男×男が誰よりも好きで、こっそりと薄い本を買ってきてはほくそ笑む、麗しい王女となった。

そんな王女の夢は、見目麗しい男性を囲い、その絡み合いを何時でも眺める事のできるハーレムの建造だった。


だが、1年前世界は激変した。


ぼっち魔王の出現である。


ぼっち魔王はどのようなハーレムであろうが、すべて潰しにかかった。


ハーレム勇者、ハーレム王、ハーレム豪商にハーレム奴隷。

ハーレムが付くものなら何でも、時にはハムとレタスをゲシゲシ殴ってるのを見た。という証言もあったぐらいだ。


もちろん逆ハーレム。

男性を囲うと言う事も不可能だった。


だが、それでも王女は諦めなかった。


逆ハーレムを秘密裏に作ろうと、闇市場で奴隷を購入してみたり。

(ぼっち魔王経由で王にばれ、折檻おしりぺんぺんされた。)


犯罪者をこっそりと集めてみたり。

(ぼっち魔王経由で犯罪者は海の上の強制収容所へ移された。)


そういったサークルを立ち上げようとしたり。

(ぼっち魔王(以下略))


色々な暗躍を行ったが、何一つとして成功しなかった。


そして最終的には王に泣きついた。

「ぼっち魔王を倒して欲しい。」・・・と。


王は娘を溺愛していた。

同時にぼっち魔王を応援していた。

一目惚れから始まった結婚生活は概ね幸せ。


時々妻の料理を食べては、腹を締め付ける感覚と共に愛を再確認する程度だ。


自分が不器用と自覚している王には、1人しか愛せないという自負もある。

ぼっち魔王の提唱する、一夫一妻は王にとっても理解できるものだった。


だからこそ、王として・・・男として・・・親として。

ぼっち魔王にどのように対応すればいいか悩んでいたのだ。


そして出た結論は。


「とりあえず、適当な勇者でも見繕って送り出してみるかのぅ。

 娘にもぼっち討伐を開始したと言えるし・・・」


とりあえず棚上げする事にした。



それから数週間後


-勇者選抜会場-


王城の一角には、多種多様な種族、性別、年齢の人たちが集っていた。


共通している事は唯一つ。


全員が何かしらを極めた人物・・・ではなく、全員が美形だった。


王はあの後、国中にお触れを出した。



1つ、魔王と戦う実力がある者


1つ、他国の勇者と協力できる者


1つ、討伐期間、軍属となる事を承認できる者


但し、美形に限る




との御触書を見て焦ったのがこの人達である。


中には残念な人もあり、


「離せー!!俺はSSランクの冒険者だぞ!!」


「申し訳ありません!!規則は規則ですので!!」


「間違いなくイケメンだし、実力もトップクラスだぁぁぁ!!」


「残念ですが、「キンニクはむりぃ~~~」との仰せです。」


「納得いかーーーーん!!」


というやり取りの末、無理やり連れて行かれるマッチョイケメンが居たりする。


残った美形たちは


「ふん、SSランクだろうが、鏡も見れないノーキンが。」

とか

「暑苦しい・・・」

とか

「あのたくましい胸筋・・・あの男性のお名前を知っている人は居ないでしょうか?」

とか

「角刈りはいかんな、角刈りは。

 やはりキンニクたるもの剃りあげぬばな。」

とか

「あの男は・・・国が招集しても応じなかった猛者じゃ・・・

 勇者と認定したいのじゃが・・・」


「むりぃ~。

 キンニクは妄想が掻き立てられないの~。

 城の中に置くのもイヤなの~。

 美形同士のくんずほぐれずが良いの~!!」


「ですが王女よ、ガチ☆ムチと言うのも良い物ですよ。」


「ガチ・・・ムチ・・・?」


「ぶつかり合うキンニク。

 うなる拳。

 はじけ飛ぶ汗。

 飛び散る血潮。

 体に浮かぶミミズ腫れ。

 ロウをたらした際、その熱さに悶え、漏れ出る吐息。

 そしてその口から「女王様・・・もっと」と言わせるカ・イ・カ・ン・・・

 あふぅん♪


 無駄な贅肉を落としたあなたの身体も、もちろん好きよ。

 でも1度ぐらいはガチ☆ムチも・・・」


「お母様・・・」


「お前・・・」


「あ・・・あら、私ったら、オホホ。」


等と勝手なことを言っていた。


本当に余談ではあるが、ポポロン王とその妻の仲はいたって良好である。





そんな些細な出来事もあったが、刻限を過ぎると、入り口の扉が閉ざされる


中に居る勇者候補も選定が始まる事に緊張し、誰からとも無く口をつぐんでいく。


「皆の者、良く集まってくれた。」


場内に声が響き渡る。


「かの魔王の恐るべき力により、新たな掟が勝手に建てられてから数年。

 今こそ反撃の時は来た!!」


中央にある玉座に座っていた男性、国王が立ち上がる。


「世界各国より、勇者と呼べるものを集い、その力を持って魔王を撃退する。

 そして・・・ハーレムの夢を取り戻す!!」


「「「「「「おおおお~~~~!!!!!!!」」」」」


言外に、魔王を倒せばハーレムを認めるとの言葉に、美形たちは沸き立つ。」


顔がよければ、言い寄ってくる異性も増える。

各地を点々とする冒険者には、各町に女性を囲っていたり、パーティー内でハーレムを築くものが昔は多かった。

だが、今は魔王を畏れるあまり、そのような羨ましい事ができない。

だからこそ、集った勇者候補は沸き立った。


そのボルテージは最高潮に達する。


かの魔王のハーレムレーダーに引っかかるほどに!!




-その頃、場外では-


「横暴だー!!」


「実力で判断してくれぇ!!」


「私だって美形のはずよ!!」


「顔かっ!!顔が全てなのかっ!?」


「国中の美形を一目見せてくれー!!」


「かっこ悪くたっていいじゃない。 全力で光り輝く事が大切な事なんだから。 byみ○を」


等と、中に入ることのできなかった冒険者や騎士達が騒いでいた。


「すみませんっ!!大変申し訳ないのですが、規則ですので!!」


大勢の兵士達がその対応に回っていた。


一触即発、城門前で対立する冒険者達の1人が剣に手を伸ばそうとした時、それは聞こえてきた。


「待てっ!!お前達・・・何かっ・・・何か聞こえるぞっ!!」


その叫びを皮切りに、少しづつ歌が大きくなっていく。



ど~んなてっきで~もいっちげっきひっさ~つ♪


なっかま~にな~んか~た~よら~ない~♪


すって~いたっすっは ちっから~にごっくぶっり♪


かいふ~くや~くはひっつじゅっひ~ん♪


やっかみ~な~んか~もっちゃ~な~いけ~ど♪


は~れっむゆ~しゃっはめっさ~つだ~(いぇ~い)♪





「こっ・・・この歌はっ!!」


「まっ・・・まさかっ!?」


「奴だっ・・・奴がくるぞ~!!」


城門前に居た、幾多の残念な方々がその歌に警戒をあらわにする。


「女子供は机や屋根の下に!!

 戦えるものは剣を取れ!!」


兵士達は大声で叫びながら、冒険者や騎士へ手助けを要請する。


その言葉に冒険者や騎士は剣を・・・・・・とらずに野次を飛ばしていた。


「来たってことは、ハーレム野郎が居るって事か。」


「このご時勢でハーレムを持とうとするとは・・・哀れな・・・」


「ハーレムなんて許せねぇ!!」


「そうだっ、殺っちまえー!!」


「ハーレム野郎なんてぶっつぶせ~!!」


「おーれったっち、むってきーのそーろぐーんだーん♪」


「国王のズラー!!」


「王妃のサドー!!」


「はーれっむゆーしゃっは、めっさっつだー♪」


「給料上げろー!!」


「休みくれー!!」


良く見ると、兵士も口々に野次を飛ばしていたが、それを咎める者は居ない。




-所戻って、勇者選抜会場-


室内には、何所からとも無く聞こえてきた歌が流れていた。



わ~れっらむってき~の~そ~ろぐ~んだ~ん♪


は~れっむゆ~しゃをぶっとばせ~(おー)♪


ど~んなてっきで~もいっちげっきひっさ~つ♪


なっかま~にな~んか~た~よら~ない~♪


すって~いたっすっは ちっから~にごっくぶっり♪


かいふ~くや~くはひっつじゅっひ~ん♪


やっかみ~な~んか~もっちゃ~な~いけ~ど♪


は~れっむゆ~しゃっはめっさ~つだ~(いぇ~い)♪




「だっ・・・誰だっ!!奴を呼び寄せたのはっ!!」


「おっ・・・俺じゃない!!

 俺は2人しか彼女は居ない!!」


「私も4人だけよっ!!」


「俺も3人だけだっ!!」


「私は1人なんだけど・・・」


「俺だって、あっちに1人とこっちに1人、それと向こうに1人しか・・・」


集った冒険者たちは口々に異性遍歴を暴露していく。


「俺は・・・200年生きて1人も・・・」


その呟きに周りの空気が止まる。


ポン

「どんまい。」


ポン

「負けるな♪」


ポン

「良い事あるよ。」


ポン

「大丈夫、良い人は必ず居るよ。」


ポン

「一緒にソロ軍団に入らないかい?」


周りの人々は口々に彼を慰めていく。


「皆っ・・・ありがとぅ~~~!!」


エルフの青年は、みんなの優しさに泣き出してしまう・・・が。


「あれ?」


最後に、肩に手を置いた目の前の人物を良く見る。


「どうだい?ソロ軍団!!」


目の前で爽やかな笑顔を決めた張本人。それはぼっち魔王、その人であった。


「ヒッ・・・出たっ・・・出た・・・出た・・・出たぁぁぁぁぁ!!」


青年の悲鳴を合図として、冒険者達が剣を、杖を取り出す。


「待てっ!!待つのじゃっ!!」


国王が静止するが、一部の者達は止まらない。


「食らえっ!!雷龍双覇!!」


「うなれっ!!爆炎剣!!」


「ブラストッシュート!!」


「え~い!!フレアっ!!」


「無双幻影剣!!」


「魔貫光○砲!!」


「ゴルディオン○ンマー!!」


その全てが魔王とその周辺に降り注ぐ。


ドッゴォォォン


パラパラパラ・・・


城の壁に大穴があき、魔王もその周辺に居た人たちも吹き飛ばしただろう。

そこに居た誰もがそう思った。


「だが甘い!!」


魔王とその周辺にいた人々は、全くの無傷だった。


「1度見た技は2度と通じない!!」


その言葉に、全てのものが凍りつく。


「なっ・・・なんだってぇ~!!」


1人の叫びが聞こえると、波紋は周りへと広がる。


「だがっ!!この剣技は師匠独自のモノ!!」


「この弓矢は俺が編み出した技のはずだっ!!」


「俺のオリジナル魔法だって!!」


「僕の技はピッコ○さんから教えていただいた技・・・」


「このゴルディ○ンハンマーはG○Gの技術力で作り上げたハズ・・・」


多くはないが、そんな声も上がる。


だが、魔王は静かに口を開き、


「や、ごめん、一回言ってみたかっただけ♪」


とのたまった。


これにはそこに居た全ての冒険者・騎士達が激昂した。


「なっ・・・舐めてるのかっ!!」


その中でも一番の実力を持っていそうな美形が指を突きつけると、


「その通りだ!!」


と胸を張って答える。


「そもそも○貫光殺砲とゴル○ィオンハンマーは使っちゃ駄目だろぅ?

 そもそも○ルディオンハンマーとか、知ってる奴居るのか?」


作者の年齢もろバレの問いに答えるものは居ない。

皆、魔王の防御をいかに潜り抜けるかだけを考えていた。


殺気だった多数の視線を魔王はさらっと受け流しながら、言葉を続ける。


「つっこみ不在は寂しいのだが・・・

 まぁ良い。

 ポポロン王よ、改めて礼を言おう。

 2人、3人程度だと、中々レーダーに引っかからないのだが、これだけ集まれば、大きな反応となる。

 後で褒美をやろう。」


その言葉で冒険者の殺気が国王の方へと向く。


「ちっ・・・違う。

 ワシはそんなつもりじゃなかったぞ。

 証拠にそこなエルフの青年のような者もおるではないか。」


指差す国王の前では、さきほどのエルフの青年が泣きそうな・・・いや、泣いていた。


国王への殺気が揺らぐ。

あやうく口車に乗る所だったと、魔王を再び睨んだ時には既に遅かった。


「これだけ近ければ、反応が弱くとも手に取るように判るわ!!

 オシオキッターイムッ!!」


その言葉に冒険者・騎士達は油断した自分をのろった。


「しまっ・・・」


「やばっ・・・」


「無理でもやるしかっ!!」


それでも襲い掛かろうと跳躍する冒険者も居る。


「遅い♪」


パチンッ


ひゅんっ・・・カランカラン・・・


魔王が指を鳴らすと、大半の冒険者が消えた。

残っていたのは、エルフの青年と女性冒険者・女性騎士だけだった。

残りは床に散らばる装備の山。


「ま・・・魔王よ、我が国民に何をした?」


震える声だが、気丈にも国王が魔王へと問う。


「下着のみの姿で城門前に転移させた。

 もちろん化粧して居る者も居たから、化粧はばっちり落とし済みだ。

 ついでにプロフィールの強制公開と、付き合っている異性全員の顔映像付でな。」


魔王がにやりと笑う。


「そして、これが国王への褒美だ!!」


パチンッ


魔王が指を鳴らすと、大量の本やうすい本が広場一杯に出現する。


ドサドサドサドサッ!!


その大量の荷物。

そして圧倒的な質量に怯えつつも、国王は問う。


「そ・・・それは・・・何じゃ?」


「異世界のニホンという国である、ボーイズラブ・・・そうだな、この世界での男×男を綴った本。と言えば判りやすいか?

 もちろん読めるように、自動翻訳もしておいた。」


その言葉に、じっと黙っていた王女が矢のような速さで本の山に飛びついた。


王女は、一心不乱に手に取ったうすい本を読み始めた。


「こ・・・これはっ!?」


尋常でない驚きに国王と王妃が動こうとすると・・・


「萌える!!萌えるわっ!!

 現実ではありえないシチュエーション!!

 濃厚な関係。

 素晴らしいストーリー・・・

 良いっ!!良いわっ!!」


 現実なんかよりぜんっっっぜん良いわっ!!


 妄想がっ・・・妄想が止まらないっ!!」


残っていた女性達と、エルフの青年はその様子を好奇心丸出しで見つめる。

それに気付いた王女は・・・


「良いっ!!許すわっ!!

 ・・・妄想がっ・・・妄想が止まらない!!」


その声に女性冒険者や騎士、エルフの青年は足元にあった薄い本を開く。


「こ・・・これはっ!?」


「なにっ・・・コレッ!?」


「う・・・っわぁ~。」


「え・・・こんな事まで?」


「何これ・・・さいっっこう・・・」


余す所無く、全員が薄い本の虜となった。


その様子を満足そうに眺めた後、魔王は口を開く。


「未来永劫、一夫一妻制を定めるなら、ニホンで新刊が出るたび、金貨一枚を対価に本を10冊は用意してやろう。

 ・・・だが、断ればこの本は「お父様!!今すぐ!!確実にっ!!一夫一妻制度にして!!ハーレムや二股など、問答無用で即効処分じゃっ!!」判っているみたいだね。」


魔王が言い終わるより早く、かぶせるように王女から承諾の意が伝えられる。


元々一夫一妻が好ましいと思っていた王の答えは既に決まっている。



これが後にオタク大国として名高くなる、ポポロン国の発展へと繋がった。

同様に腐女子率もNO.1

ポポロン国を形づくる、最初の一歩となったのだ。 


「ならば良し!!


 そしてエルフ青年。」


「はっ・・・はひっ!!」


「ソロ軍団は・・・どうする?」


「ひぃぃ、無理っ・・・僕には無理ぃ~!!」


「・・・そうか、判った。

 それではな!!」


振り返ったぼっち魔王から光の雫が飛ぶ。

鼻水でないのは確かだ。


わ~れっらむってき~の~そ~ろぐ~んだ~ん♪


は~れっむゆ~しゃをぶっとばせ~(おー)♪


ど~んなてっきで~もいっちげっきひっさ~つ♪


なっかま~にな~んか~た~よら~ない~♪


すって~いたっすっは ちっから~にごっくぶっり♪


かいふ~くや~くはひっつじゅっひ~ん♪


やっかみ~な~んか~もっちゃ~な~いけ~ど♪


は~れっむゆ~しゃっはめっさ~つだ~(いぇ~い)♪




来た時と同じように、魔王は唐突に消え去っていった。


魔王が消えた王城では、王女が次なる無茶振りを国王へ振った。


「魔王の子供だったら・・・産んでも良いよ?」

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