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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ダイアル公爵令嬢は変態に好かれてる

作者: 神無月蓮晃

新作を投稿します。

変態に好かれてる令嬢の不幸な話ですが、明るい話にしたつもりです。

是非読んで下さい。

一部変更しました。

私はカシワ公爵家令嬢のダイアル。

父方の家系の女性には三世代前以降の性格が混在している。

つまり私には四人分の性格がある。

本来の性格は淑女なのだが、時々ツンデレと天然と男勝りな性格になる時がある。

学園ではそれらの性格を隠している筈だが、どうやら隠しきれていないようだ。

その証拠にまともな友人が一人も出来なくて、変態の友人達しか居ない。

それらの友人達にはとても好かれているが、やはりまともな友人が欲しい。


「ダイアル様、今日も良い匂いですね」

「ダイアル嬢。私は今日も美しいだろう」

「ダイアル嬢、今日も冷たい視線で見つめて下さい」

「ダイアル嬢、この服は可愛いでしょう」

「皆様、おはようございます」

イオニック侯爵家令嬢のカオルは匂いフェチ。

トカーナ公爵家子息のナルカはナルシスト。

ムエタイム子爵家子息のエムルはドM。

ウソップ伯爵家子息のジョイは女装マニア。

変態の友人達と挨拶を交わした。

実は全員が同じクラスで、席も四人に囲まれている。

詳しく説明すると、前はナルカ、右側はジョイ、左側はエムル、後ろはカオルだ。

特にカオルが一番始末に負えない。

直ぐに私の体臭をクンカクンカと嗅ごうとするからだ。

どうやら私の体臭が超好みのようだ。

変態中の大変態なのだが、最も親しい友人でもあるから、余計に始末に負えない。


「お姉様、お昼を御一緒しましょう」

昼休みになると、五人目の変態が昼食を誘いに来る。

下級生でビアン男爵家令嬢ユリカはレズ。

彼女はカオルの次に始末に負えない。

直ぐに身体を密着させてくるし、私より胸の発育が良い。

ハッキリ言うと、かなりの巨乳だ。

「良いわよ。一緒に食べましょう」

拒否すると面倒な事になるので、オッケーするしか選択肢が無い。


私は生徒会メンバーなので、放課後は生徒会の活動をしなければならない。

私が生徒会長、ナルカが副会長、会計がジョイ、エムルが書記、カオルがコピー等の雑務だ。

これは何かの呪いだと、マジで思っている。


「はぁ、落ち着く」

寮の自室だけが安らぎの空間だ。

しかしこの後に入浴という最大の災厄が待っている。

カオルとユリカが寮の大浴場で、絶対に待ち構えているに違いない。

二人は背中を洗う名目で、身体中を触りまくるというセクハラ行為をしてくる。

カオル、体臭を嗅ぐな。

ユリカ、胸を揉むな。

本当にストレスで胃潰瘍になりそうだ。

神様、女神様、誰でも良いから、助けて下さい。



「まもなく学園祭ですが、良い案はありますか」

「私の美しさを讃える朗読会が良いと思う」

ナルシストのナルカがふざけた案を出した。

「却下します」

「私への罵倒大会が良いと思います」

ドMのエムルがとんでもない案を出した。

「却下します」

「体臭の品評」

「却下します」

匂いフェチのカオルの事だから、絶対にまともじゃない案だと感じたので、言い終わる前に却下した。

カオルが不満そうな表情をしたが、スルーした。

「コスプレ喫茶が良いと思います」

女装マニアのジョイがまともな案を出した。

「ありふれていませんか」

「もちろん普通のコスプレ喫茶ではありません。男子が侍女姿になり、女子が執事姿になるのです」

「面白そうですね。他に案はありますか」

「「「・・・・・・」」」

三人はジョイがまともな案を出した事に驚愕してしまったみたいだ。

「他には無いようですので。コスプレ喫茶に決定します」

「衣装は私が用意しますので、他の準備はお任せします」

ジョイが衣装を用意する事になり、他の準備は残り全員が担当する事になった。


「「「「「きゃああ、素敵です」」」」」

女子達の黄色い叫びが喫茶内に響き渡った。

「「「「「・・・・・・」」」」」

男子達は無言で私達を見つめている。

視姦されているみたいで、男子はイヤらしいと再認識した。



「私の美しい姿を描いた絵だ。嬉しいだろう」

「私が貴女にムチ打ちされている絵です」

「私が一番お気に入りのドレスを着ている絵です」

「お姉様と私が愛し合っている絵です」

まともな誕生日プレゼントが一つも無い。

「香水です」

やっとまともなプレゼントを貰えた。

「ダイアル様の体臭を再現した香水です」

こんな事だろうと思った。

私の感動を返してよ。



「ダイアル嬢を私の婚約者とする」

「冗談はめて下さい」

「冗談ではない」

「いいえ、冗談に決まっています」

王太子が王家主宰の夜会で戯れ言を言い出したので、強引に冗談だと誤魔化した。

二十二歳の王太子が十四歳の少女を婚約者にするなんて、あり得ないでしょう。

もしかしたら王太子はロリコンなのか。

また変態が現れたと、絶望的な気分になってしまった。

婚約は冗談と認識されて、大事にならなかった。



最近ダイアル嬢の視線が益々冷たくなり、私は感激している。

あの氷のような瞳で見つめられると、とてもゾクゾクする。

あの蔑むような視線で睨まれながら、虐められたい、責められたい、罵倒されたい、足蹴にされたい。

その事を妄想して、興奮が止まらない。

「ダイアル、愛しているよ。ダイアル、ダイアル、ダイアル」

ダイアルの名を連呼して、更に興奮が高まった。

エムルは想定外のド変態だった。


「何なのよ。今の身体中を走る不気味な悪寒は」

身体中を不気味な悪寒が走り、不快感が脳を直撃した。



「あれ、下着が無い」

大浴場の更衣室に置いておいた下着が無くなっている。

しかも替えの下着ではなく、入浴するまで履いていた下着だ。

ド畜生、油断した。

間違いなくカオルの仕業だ。


「はぁ、ダイアル様の下着は良い匂いです」

カオルが自室でダイアルの下着をクンカクンカと嗅いでいる。

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