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昇級試験1

さて、今私はギルド長に呼び出されている。もちろん、例のスライム事件の件でだ。


「君、討伐はわざとかね?なぜあんな数倒した?しかも僧侶だろ?わけわかんねーよ」


そういうとギルド長は深くため息をついた。畳みかけられても答えられない。


「あのなー。俺もそれなりに長くこの職やってるから一応対策してたけど桁を間違ってるの。わかる?やりすぎ」

ギルド長はまた深くため息をついた。


「で、どうすればいいんですか?」

私は思わず勢い込んで聞いてしまった。


「一応昇級試験ってものをやっている。お前が入ったのはDランクからだ。大体素晴らしい能力と診断された初心者がそのランクだ。ふつうはEだ。スライムに苦戦するレベルだな。で、SSSとかだと転生勇者だな。スライムはいちころ。ドラゴンとも互角に渡り合える力の持ち主だ。で、ランクを上げるためにするのが昇級試験。というより正確には特例としてランクを上げるためにするものだな。ふつうの人はクエストの達成数とかでするから」


つまり、やりすぎて普通じゃないらしい。さて、ギルド長はコーヒーを飲み、一息ついてからまた口を開いた。


「さて、昇級試験だが、最初は昇級前のランクと同じランクの魔物から倒してもらう。もちろん、全力でOKだ。その次は一つ上のランクこれも全力でOKだ。得意不得意もあるだろう。魔力はこちらでもサポートはするが、真の実力を知るため最小限だ。だから、魔力マネジメントも少しは必要だろう」


「で、どのくらいするんですか?」


「そうだな。人によるとしか言えない。勇者だとSSSランクまでぶっ通し、一日ですべて倒すとかもあるが、まあ大体異常の中の平均的にBかAだ。圧倒的不利で生命の危機があるときは俺が助ける。その代わり成績はそこまでだ」


「異常の中の平均について詳しくお願いします」


「昇級試験を受けているだけで能力は並外れている。そいつらの中での平均だ。だから、Bでも十分に異常だ。安心しろ」


「まったく安心できないんですが」


「試験は明日でいいか?」


「はい。ベストを尽くします」


その夜はドキドキで眠れなかった。けど気付くと寝ていた。


昇級試験の日がやってきた。私は準備万端だ。


「よく眠れたか?」


聞きなれた低音が聞こえた。そう、ギルド長の声だ。


「それじゃ早速始めるぞ」


そういうとギルド長はスライムを召還した。小さくてぷにぷにで青空のような色だ。可愛い。ペットにしたいな。まあ倒すんだけど。さて私は、いつものあの呪文で倒そうと思ったが、魔力を抑えるため小さく内側に魔力を流しそれを爆発させるイメージで詠唱してみた。


「小さくなあれ、ドキキラ」


やってみると魔力のほんのちょっと1か2ぐらいの魔力でスライムが消えた。そして、クレーターができていた。光魔法って無限大?補助向けではあるもののなんでもできるオールラウンド魔法みたいだ。


「おう。凄いな。次行くぞ」


なんかギルド長焦ってない?さてギルド長はゴブリンを召還した。


今回は物理でいくことにした。魔力回復のためだ。魔力は攻撃によって与えたダメージ分回復する。ただ強い技ほど消費魔力は大きくなる。物理で殴ると消費魔力は0だ。物理最高。


ゴブリンがまっすぐ腹をつきに来る。その隙を見逃さず、私は外に入り身しゴブリンの武器を奪い取ると同時に、ゴブリンを転倒させた。こうなればこっちのもの腹を刺し勝った。なんかエグい。


「おめでとう。いまのがCランク魔物だ。休憩するかい?」


「いいえ。続けます」


私はそう言って息を整えた。凄く熱い。冷やす魔法ほしいな。


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