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第5話 学校

リューカルさん視点です

 私の世界と彼の世界、その狭間とも呼べる空間の部屋で、私はテレビ番組なるものを見ています。板の中で動く子供たちが映し出されています。

 いやぁ、これを最初に見たときは驚きましたよ。私の世界の物語で散々出てきたテレヴィジョン……あぁこっちの世界ではテレビでしたね。それが見れるなんて夢見たいです。

 彼、トーヤさんの世界は私たちの世界で人気の異世界の世界に似ている。まぁ少し違うところがありますけど……例えばこの今テレビに映っているトーヤさんの世界の学校の様子を届ける番組。私たちの世界じゃあり得ないことがいくらかあります。


「トーヤさんの世界の学校って平和ですね。」

「平和って……俺からしちゃ普通なんだけど。」

「平和ですよ。だってほら、みーんな笑顔。」


 そう、テレビに映っている子供たち、みーんな笑顔なんですよね。学校生活を本当に楽しんでいる。そういう笑顔です。


「リューカルさんがそういうってことは、そっちの世界じゃそうじゃないんですか?」

「私は学校に通ってはいないんですけど、人間の社会は色々見てきました。私の世界の学校は基本的には貴族しか通わないんですよ。」

「あ、もしかして礼儀作法を学ぶようなもの?」


 おや、トーヤさんの世界の異世界物語では大体私の世界の物と一緒みたいですね。その通りです。


「えぇ。正確に言うと、礼儀作法に加えて、騎士としての武力と魔術師としての能力を鍛える場所と言ってもいいでしょう。トーヤさんの世界の学校と比べると、算術とかは最低限しか学びません。」

「え?それで生きてけるの?」

「生きてけますね。……まぁ?将来、実家の領地を継ぐとなれば、そっち向けの授業もあった気もしますけど。」


 そういう学校では、生徒は他の物を追い抜こうと、自分の能力を他者に知らしめようと躍起になる。故に、笑顔があまり見受けられないのだ。ぶっちゃけ、書く気になりませんよ!だから私は異世界学園物をたまに書いたりするんですよ!


「さ!こんな微妙に暗い話はおしまいです!トーヤさんの世界の出会いって曲がり角でごっつんこから始まるんですよね!?」

「古っ!?」

「えっ、古いんですか!?今異世界学園物語で転校生が幼馴染位定番で人気の展開何ですけど!?」

「一体何十年前の定番なんだよそれ……?」


 何だ、何十年も前じゃまだ普通じゃないですか。焦りましたよ、300年くらい前じゃ流石に古いかもしれませんが、十年単位じゃまだまだ新しいですよ。

 でもそうですか……トーヤさんにとっては曲がり角ごっつんこは古いんですか。うん?そういえば知り合いのドワーフが書いていた漫画のあの導入。新鮮でしたね。あれであれば、トーヤさんの世界の最先端の出会いなのでは?よし、聞いてみましょう!


「トーヤさんトーヤさん!ならこの出会いならどうです!?」

「嫌な予感がするけどどうぞ?」

「女の子の頭に付いた芋菓子を取ってあげるところから始まる学園恋愛ストーリーです!」

「それかああああああああああああああああああああ!!!!!」


 狭間の部屋にトーヤさんの絶叫が響き渡る。……私何か変なこと言いましたかね?

読んでくれてありがとうございます!

次の話のテーマは『掃除人』です!


ここでお知らせ。別にネタ切れというわけではありませんが、もし2人に語ってほしいテーマか何かあればコメントお願いします!

既存のテーマでも大丈夫です!その場合、前のエピソードを更に掘り下げることになります!

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