5.同族殺し
短いかと思い、今回は長めにしてみました。
俺は…………、やっと覚悟を決めることができた。スケルトンを倒す覚悟を………。そんなことかよ、とか思ってる人がいるだろう。だがしかし!同族殺しは結構勇気がいるもんなんだよ。でも、レベルを上げるにはこれしかないんだ!ということで、目の前にいるスケルトンさん、すいませんが倒されてください。拒否権?そんなものあなたにはありませんよ?頭蓋骨めがけて〜剣で突く!《スケルトンのレベルが上がりました》《レベルが上がったことにより、全スキルの熟練度が上がりました》《痛覚無効のスキルレベルがカンストしているため、過剰分な熟練度は他のスキルにランダムに追加されます》《追加しました》《ダメージ軽減LV1ダメージ軽減LV2にレベルアップしました》《スケルトンの進化が可能になりました》頭蓋骨は砕けて地面に散った。体も遅れて崩れていく…。俺は…やってしまったのか…。…そんなに感情が高ぶらなかった。そういえば、ゴブリンを倒した時もそんなに感情が変化しなかったな。もうすでに地球に適合したと思っていたが、昔とそんなに変わっていないらしい。闘いたいという衝動は無くなったが。さて、今、そんなことを考えるよりも重要なことができた!そう、進化だ!えーと進化先って何があるの?全然わからない!…こういう時は落ち着こう。そうだ!レベルが上がったことだし鑑定でもしよう!もしかしたら進化先が選べるかもしれないからな。ということで鑑定。《スケルトン 名前 なし LV5〔MAX〕進化先 スケルトンリーダー スケルトンファイター スケルトンマジック※念じれば進化は可能です、またこの文は初回の次回からは出てきません》なるほど〜。念じれば進化できると。で、なんに進化するかだけど、リーダーはまだ早いな。リーダーってことは多分最終的にはキングとかロードになるんだろうが、他の進化でも最終的にはそこにたどり着くのではないだろうか。予想だが、的外れな予想とは言い難い。ということは先を急がずに、ゆっくりじっくり強くなっていけばいい。ということでリーダーはなしだな。そしてマジックだが、これも無しだ。理由はこの弱さで魔法を覚えたしても魔力が少なすぎてすぐ魔力不足になる。魔法がある世界には必ず魔素があり、酸素と同じようなものだと思ってもらっていい。魔法というのは走ることと同じである。酸素は走ることで使用し、酸素が尽きると息切れする。それと同じで魔素も、魔法を使うことで使用し、魔素が尽きると息切れする。だが少し違うところは、酸素は走ること以外に使用する用途があり、走る分ではない部分がある。走って息切れすると、この世界では他の部分に使われるはずの酸素を供給し、息切れで済ませる。しかし、魔素は魔法以外に使い道はほぼない。なので、体にストックが無いため魔素不足になるとひどい頭痛、吐き気、その他色々な部分が酷く痛むようになり、人によっては死ぬことがある。しかし、魔素不足は、地球ではMPと呼ばれるものがとても拡張される。そのためそのようなことでは死ぬことがない悪魔の中ではとても流行っていた修行であった。話が逸れたな、マジックになるということは魔素を増やす手段ができるということである。だが、魔素不足になるということは未知なことが多い。もしかすると、倒れたりする可能性もある。この弱い状態で、安全性もないこの場所で、危険性が少しでもあることは避けたい。だからこそ、まずファイターになって強くなり、ここの敵の攻撃なんてなんともない、と言えるほど強くなってから魔法系進化先に着こうと思っている。ということで、スケルトンファイターに進化!《スケルトンファイターへの進化を始めます よろしいですか?Y or N》すかさずYESであるYを選択。やはりか。進化でも眠るようである。
そんなことを考えつつ、深い眠りに落ちていったのであった。
長さはまだ考え中です。あと2、3回投稿してから決めたいと思います。決定したら、報告をさせていただきます。