第9話:その9
櫻華さん作、天照の巫女より夜櫻さんをお借りしております。
『そうね、ユー君たちの本来の戦い方を見てみたいね。というのも、ユー君たちの本来の戦い方を実際に見ないとアタシたちもどのように導いたらいいかわからないからね。どうかな、ユー君』と話した夜櫻さんに対して俺は『僕は、僕たち本来の戦い方をお見せすることに何も抵抗する余地がありません。でも、みんながどんな反応するかは検討はつきますがみんなどうかな』と俺が聞くもみんなは一斉に『夜櫻さんたちに僕(俺、私)たち本来の戦い方を見せるべきだよ』と返ってきた。
そこで俺は、『ということで夜櫻さん、僕たち本来の戦い方をお見せします。少し作戦を練ってもいいですか』と話すと夜櫻さんは『作戦は必要ね、ユー君。どのくらいがかかるかな、ユー君』と話すと俺は『5分で大丈夫だと思います。それでは、作戦を練るので1回パーティーから抜けます、夜櫻さん』と話すと夜櫻さんは『わかったは、ユー君。ユー君たちは1回パーティーから抜けて作戦を練り終わったら再度パーティーに復帰する感じでいいかな、ユー君』と話した。
『その感じでお願いします、夜櫻さん。それでは1回パーティーから抜けます』と夜櫻さんに話すと俺たちは、作戦を練るために夜櫻さんたちのパーティーから1度抜けて近くのところで作戦を練ることしたんだ。
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『兄貴、夜櫻さんたちのパーティーから抜けて大丈夫なのか、俺心配なんだけど・・・』といつもなく弱気な弟のビートを見ている僕は《ああ、弱気なビートを見るのは嫌だなあ。けど、夜櫻さんが大規模戦闘をしたいなら情報監視者と戦域哨戒の両方を身につけた方がいわれると僕自身も今のビートと同じ状態なっていると思うなあ》と僕が思っているとユウマは『心配するな、ビート。作戦を練ったらまた夜櫻さんたちのパーティーに合流するから、ビート。それにミーシャとビートが《大規模戦闘か》と戸惑っていたのを気が付かなかったはずがないだろう。まあ、将来的には大規模戦闘に参加してみたいけど、まだまだ実力がない俺たちはだいぶ先の話だよ、みんな』とユウマはミーシャとビートを慰めつつユウマの願望を聞いていた僕は『ユウマ、それで作戦はどうするんだ。僕は、いつも通りお引き寄せ作戦でいいと思うけどどうかな、ユウマ』とユウマに尋ねた。
すると、『お引き寄せ作戦か、アリフ。う〜ん・・・。よし、その作戦でいこう。それから戦闘体型は俺がお引き寄せしている間にアリフが指示して戦闘体型を組み上げてくれ、アリフ。もちろんパーティーチャットは常時起動したままでいいからなあ、みんな。そうと決まれば夜櫻さんたちに合流して早速俺たちの戦い方を見せようじゃないか、みんな』と話したユウマは夜櫻さんたちが方へ向かっていってしまったので僕たちはあわてて動き出したのだった。
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『夜櫻さん、作戦が練り上がったので再びパーティーに加えてください』と話したユウマに対して夜櫻さんは『そうなの、ユー君。パーティー申請を出すから少し待ってね』と話した夜櫻さんから僕にパーティー申請がきたので僕はパーティー申請を受託したんだ。
しばらくすると夜櫻さんが『ユー君たちのパーティー申請の受託を確認したよ。さてと、ユー君たちの本来の戦闘を見せてもらおうかな』と話すとユウマが『もちろんです、夜櫻さん。みんな、絶対に勝つぞ』と話したユウマは森の中に入っていったんだ。
しばらくすると、ユウマから『みんな、お引き寄せに成功した。魔狂狼1匹、魔狂狐2匹、魔狂梟2匹の合計5匹だ。アリフ、戦闘体型は頼んだぞ』の知らせを聞いていた。
それを聞いていた僕はみんなに『ユウマがお引き寄せに成功したぞ。内訳は、魔狂狼1匹、魔狂狐2匹、魔狂梟2匹の合計5匹だ。ということでみんな、戦闘体型・Aでいくよ』と僕が話すとみんなは戦闘体型・Aの布陣になるよう動き出した。
この戦闘体型・Aというのは僕たちが考えた戦闘体型の一種でそれぞれのメイン職業とビルドの特性をバランスよく配置したのを僕たちは戦闘体型・Aと呼んでいる。ほかには、戦闘体型・Aに比べると攻撃を重視にした戦闘体型・Bや戦闘体型・Aに比べると守りを重視にした戦闘体型・Cがあるけど、ランスロットさんたちのパーティーの戦い方を見ていた僕は自然と戦闘体型・Aといっていた。
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俺がみんなのところに戻ると戦闘態勢・Aの布陣になっているのに気がつき、引き寄せたモンスターたちに次々とタウンティング系の特技をかけ、モンスターたちの気を俺に向け終わるとみんなに『モンスターたちは、しばらく俺にしか攻撃して来ないはずだ。そんなわけで魔狂狼は俺が引き受けた。魔狂狐2匹はユーミン、ナーシャが、魔狂梟2匹はアリフ、ビートが優先的に対処してくれ。なお、ミーシャはみんなのHPを管理しつつ、周辺の警戒を頼んだ。以上』と俺がみんなに話すとそれぞれ俺が指示した通りに動き出したんだ。
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兄さんから指示を受けた私とナーシャは魔狂狐2匹を撃破しようとしていた。でも、初めて魔狂狐を撃破するのに時間がかかっていた。そんな状況の中でナーシャが私に話しかけてきたんだ。
『美雪姉、どうしたら魔狂狐を撃破できるかな・・・』と私の本名をいいながら質問してきたんだ。それに対して私は『そうだなあ〜〜。ナーシャの状態異常系の特技で魔狂狐を状態異常してから、私が仕留めるのはどうかな。あと、ゲーム中は本名でいいあうのはやめようと決めたよね、ナーシャ』と話すとナーシャは、『ごめんなさい、ユー姉。それとその作戦でいいよ』と弱腰で話したので、私は『それでいいの、ナーシャ。それじゃあ、早速作戦開始よ、ナーシャ』と話すと私は、片方の魔狂狐が状態異常になるまでその場を離れ、身を隠し攻撃に転じる態勢に入った。
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ユウマから指示を受けた僕とビートは魔狂梟2匹を撃破しようとしていた。しかし、魔狂梟の飛行能力と状態異常を起こす魔法攻撃に苦戦していた。そんな状況の中でいると突然ビートが『兄ちゃん、このままだと、また全滅になりそうだよ。どうしたらいいかな、兄ちゃん』と話したビートに対して僕は『そうなりそうだな、ビート。でも、ここで諦める訳にはいかない。どうするか、う・・・ん。思いついたよ、ビート。魔狂梟2匹に順次、移動制限系のアストラルバインドで足止めしながら僕が撃ち落としていくというのはどうだろう、ビート』とビートに話した。
するとビートは納得した感じの様子で『それでいこう、兄ちゃん。じゃなあ、アストラルバインドで足止めしておくから撃ち漏らさないで魔狂梟を撃破しようぜ、兄ちゃん』と話したので僕は攻撃態勢に入ろうとしていた。
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ユウマさんから指示を受けた私は、みんなのHPを管理しつつ、周辺の警戒をしていた。
そんな中で、私は気付いたことがあった。
それは、ユウマさんが魔狂狼を引きつけているためなのか、みんなに魔狂狼の敵対心がいかないように私には見えた。それだけでなくて、みんながそれぞれ担当するモンスターに専念しているためかなのか、それぞれ担当するモンスターにしか敵対心がないようにも私には見えた。
そんなことを私が考えていると、ユウマさんを除いたみんなが担当するモンスターに最後の一撃を繰り出しそうに私には見えた。その瞬間、私はみんなのHPを確認すると、みんなのHPが全体の50%まで低下しているのに私は気がついた。
次回予告
ミーシャのHP管理でユウマたちのHPの平均が50%になったユウマたちは、どんな方法で撃破するのでしょうか。
期待してお待ちください。