第7話:その7
櫻華さん作、天照の巫女より夜櫻さん、アルセントさん、カンザキさんのほか複数のキャラクターをお借りしております。
『・・・3、2、1、0!』とアルセントさんがカウント0を宣言するとアルセントさんは攻撃系の特技である【スウィーパー】を発動させ《魔狂鼠》を狙い定めて殲滅に入るとアルセントさんは【スウィーパー】で《魔狂鼠》を一撃で2体撃破し、もう1体はカンザキさんが設置していた追加ダメージマーカーが発動して《魔狂鼠》を撃破していったんだ。
その瞬間、アルセントさんの《魔狂熊》と《魔狂狼》に対するヘイトが急上昇したのに気がついたランスロットさんが次々にタウンティング系の特技を発動し、アルセントさんのヘイトを稼ぎランスロットさんの方に向かって行くのがわかった。それを把握した俺はアルセントさんを探したがアルセントさんを見つけることは出来なかった。
そこで、カンザキさんとホークさんの方を向くと《魔狂狼》2体を仕留めるためにそれぞれのメイン職業の中で攻撃系の特技を次々に発動させて《魔狂狼》のHPが残り1割まで低下したその瞬間にカンザキさんは盗剣士の攻撃系特技の切り札である【エンドオブアクト】、ホークさんは暗殺者の攻撃系特技の切り札である【アサシネイト】で《魔狂狼》二体を撃破するとフェイデットさんが【ゾーンバインド・ホステージ】を発動させ《魔狂熊》に茨を設置していった。
この【ゾーンバインド・ホステージ】という移動制限系の特技は、1回ヒットすると大ダメージを与えることが出来るので付与術師御用達の特技だとどこかの攻略サイトで見ていた。一応ビートが【ゾーンバインド・ホステージ】の特技を会得していた。そのため、茨を切っていくことで戦闘を早く終わらせることが何度かあった。
そんな感じに思っているとランスロットさんが茨を次々に切っていき後1回の攻撃で倒せるまで辿り着いていた。すると、いつの間にか現れたアルセントさんに対してランスロットさんは『アルセント、終演の舞台は整いました。戦闘の幕引きをお願いします。・・・【アサシネイト!】の使用を許可します』と話されたアルセントさんは“待っていました”といっているように聞こえて来る行動で《魔狂熊》に向かっていたんだ。その行動を見ていたフェイデットさんはアルセントさんに能力変化系の特技【キーンエッジ】を発動させアルセントさんの攻撃力を上昇し、アルセントさんは『【アサシネイト!】』と叫びながら《魔狂熊》に攻撃を仕掛け、完膚無きまでに《魔狂熊》を討ち取ることに成功したんだ。
そして、後続のモンスターがいなかったことをフェイデットさんが確認したことでランスロットさんたちの戦闘は終了したんだ。すると夜櫻さんが話し始めたんだ。
ーーーーーーー
『・・・さて、戦闘は無事終了したけど・・・ユー君、何か質問はあるかな?もちろん、ユーちゃんたちも質問していいんだよ?』と夜櫻さんに聞かれたので俺は『わかりました、夜櫻さん。僕はいくつか質問や相談したいことが出来ました。しかし、ユーミンたちも質問していいと夜櫻さんは話してくれました。みんな、何か質問したいことや相談したいことがあるか』と話すとみんなは『質問したい』や『相談したい』という答えが返って来たので、まず俺から質問や相談することなったんだ。
『ランスロットさんたちが戦闘に入る前に準備をしていた行動を見習って、これからの戦闘に生かしていきたいと思っています。特に、ランスロットさんがフェイデットさんに指示して戦闘陣形を組んでいました。その方法を今度は、僕がアリフに指示して戦闘陣形を組んでくれるようになればより戦闘の効率がよくなると思います。そのためには、アリフがもうワンランクアップする必要がある気がします。ここからは質問になります。というよりは疑問になる気がします。それは、アルセントさんが戦闘中に度々いなくなる時がありました』と俺が話している途中にユーミンが『兄さん、たぶんそれは暗殺者の回避系特技だと私は思うよ。アルセントさん、どうですか。もしそうなら、戦闘の初めに発動したあの特技は【トリック・ステップ】ではありませんか。一応私も【トリック・ステップ】を会得出来ています。でも、まだ一度も【ロード・ミラージュ】に繋がっていません。どうしたら【トリック・ステップ】から【ロード・ミラージュ】に繋がりやすくなりますか』とアルセントさんと同じビルドであるユーミンだからこそ気がついたことだと思っているとアルセントさんは話し始めたんだ。
『そうだよ、ユーミンちゃん。あの特技は【ハイディングエントリー】と【トリック・ステップ】だよ。だから、度々見えないように見えたんじゃないかな、ユウマ君。それから、【トリック・ステップ】から【ロード・ミラージュ】に繋がりやすい方法の説明は難しいなあ。まあ、一番確実なのは【ロード・ミラージュ】の特技の階級を上げることかな』とアルセントさんが話すと『そうですか、アルセントさん。【ロード・ミラージュ】の階級を上げて、必ず【トリック・ステップ】から【ロード・ミラージュ】に繋げてみせます』とユーミンが返事をするとアリフが声を上げたんだ。
『次は僕が質問していいですか』とアリフが夜櫻さんたちに聞いたら、夜櫻さんが『いいよ、アリ君。何かな』とアリフが質問に入りやすいように促すとアリフは『ホークさんの戦闘中の行動を見ていて気がついたことがあります。それは、アルセントさんとカンザキさんの攻撃の隙をみて攻撃していることです。また、ホークさんが戦闘の初めに暗殺者の能力変化系の特技【サイレント・スナイパー】で命中率、クリティカル率、ダメージ率を上げることでモンスターへの射撃効率を高めていることに気がつきました。どうですか、ホークさん』
次回予告
アリフが話したことに対して夜櫻さんたちはどんな回答するのでしょうか。
期待してお待ちください。