表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《フォーブリッジの街へ》外伝  作者: 下田翔佑
ユウマたちと夜櫻との出会い
5/11

第5話:その5

櫻華さん作、天照の巫女より夜櫻さん、アルセントさん、カンザキさんのほか櫻華さんのキャラクターを複数お借りしております。

『夜櫻さん、確かに親戚同士でパーティーを組んでいますが偶然だったんです。実は僕、アリフ、ミーシャの3人が先にエルダーテイルを始めて、偶然チュートリアルを一緒に受けていたのでその後も3人パーティーで冒険していたんです。2日後にユーミン、ビート、ナーシャの3人も同じく偶然チュートリアルを一緒に受けていたらしいです。そのあとすぐにユーミン、ビート、ナーシャの3人が合流して今の6人パーティーになったんです、夜櫻さん』と俺が話すと夜櫻さんは『そうだったんだ。それなら、メイン職業のレベルに差が出るわけだよね〜』と話すと俺は『実は、エルダーテイルのフォーブリッジの街が現実リアルの地元なんですが、今僕たちはフォーブリッジの街に行くことが最大の目標なんです』と話すとアルセントさんが話しかけてきたんだ。




『へぇ〜、君たちの地元って《フォーブリッジの街》辺りなんだね』とアルセルトさんが話せば、カンザキさんは『・・・なるほど、なるほど。これも、《エルダーテイル》の楽しみ方の1つだよな。現実リアルでは行けない場所に旅行しに行ってみたいとか、現実リアルじゃ出来ないようなことに挑戦してみたいといった感じの同じような・・・』と話してくれた2人は共感してくれているように俺は感じていたんだ。




すると、夜櫻さんが『自分たちの地元に行ってみたいって気持ちはわかったよ。けどね、今のまま・・・今のパーティー平均レベルでは難しいね』と俺たちに戒めるようなことを話したので俺は『どうしてですか』と夜櫻さんに尋ねると『モンスターっていうのはね、プレイヤータウンから離れば離れる程にレベルとかステータスとかが高くなっていくんだよ。あたしから忠告というかアドバイスをするなら、最低でもパーティー平均レベルを30くらいに・・・余裕を持たせたいなら35くらいにまで上げ終えてからの方がいいよ』と夜櫻さんが返したためか、俺を含めたみんなが少しがっくりしているのがわかったんだ。




そんな中でフェイデットさんが『さてと。お互いの自己紹介も終わったことですし、早速移動をーーー』と話すも夜櫻さんが横入りしたように『待って、フェイ君。その前に大事なことがあるよ』と話すとフェイデットさんは嫌々そうに『なんですか、一体・・・』と話すと夜櫻さんは『うん。ユウマ君たちの呼び方を考えたの。ユウマ君はユー君、ユーミンちゃんはユーちゃん、アリフ君はアリ君、ビート君はビー君、ミーシャちゃんはミッちゃん、ナーシャちゃんはナーちゃん・・・ってどうよ』と俺たちのニックネームを夜櫻さんが考えてくれただけど、カンザキさんがたぶん魔法の鞄から取り出したハリセンで夜櫻さんの頭に目掛けて叩いたんだ。するとカンザキさんは怒っている様子で夜櫻さんに話し始めたんだ。




『アホかぁーーー。何が「大事なことがある」だ。全然大事でも何でも無いだろうがぁーーー』とカンザキさんが夜櫻さんを叱ると夜櫻さんは負けずに『ちょ!?酷いよザッキー。何も叩かなくてもいいじゃない。あたしにとっては、毎回恒例の大事なことだよ』と夜櫻さんが反論するもカンザキさんは『それは、お前にとってだけだろうが。こぉのぉ大馬鹿がぁぁあああ』と返事すると夜櫻さんは『ちょっとザッキー。馬鹿はいい過ぎでしょ。馬鹿は』とカンザキさんに憎まれ口を叩かれたためか、夜櫻さんはカンザキさんに訂正してくれるように話しているのを聞いていたら、思わずクスクスと笑っている俺を含めたみんなとランスロットさんたちがいたんだ。そんな状態から立ち直った感じの夜櫻さんが『それじゃあ、今から移動しよう思うけど・・・どうかな』と話されたので俺を含めたみんなが夜櫻さんの提案に同意して、ランスロットさんたちの戦闘の様子を見学する場所に向けて何かを夜櫻さんが魔法の鞄に入れて、何かを魔法の鞄から出すと見学場所に向けて、夜櫻さんたちのパーティーと俺たちのパーティーは出発したんだ。




ーーーーーーー




夜櫻さんたちと俺たちは、夜櫻さんが出したアイテムためか無駄な戦闘を避けて《魔狂の巣窟》という森林が生い茂るフィールド・ゾーンに入ると夜櫻さんがこの場所について話してくれたんだ。

夜櫻さんが話してくれたことを俺なりにまとめるとこんな感じだ。




★★★★★★




《魔狂の巣窟》は森が生い茂るフィールド・ゾーンで《燐光の神木杉》を境に、ノーマルエリアとパーティーエリアに分かれているらしい。夜櫻さん曰く、ノーマルエリアに出現するモンスターはノーマルランクでソロプレイヤー向き、反対にパーティーエリアに出現するモンスターはパーティーランクでパーティー向けらしい。また、エリア共通で常時魔狂系統が徘徊しているとのことだった。

主に出現するモンスターは《魔狂狼ダイア・ウルフ》、《魔狂鼠ダイア・ラット》、《魔狂狐ダイア・フォックス》、《魔狂兎ダイア・ラビット》、《魔狂熊ダイア・ベア》などの魔狂系統で、レベルは10から20前後くらいのレベル帯になっているらしい。さらに、パーティーエリアの最奥にはエリアボスの《双頭の大魔狂狼ツインヘッド・グレードダイアウルフ》が鎮座していて、パーティーランク6のレベル25とのことだった。




★★★★★★




そんな感じに俺は頭の中に叩き込んでいると

夜櫻さんが『ーーーとまぁ、以上がこのフィールド・エリアの大まかな説明だよ』と話したので俺が疑問に思ったことを話し始めたんだ。

『つまり、ここが今の僕たちのパーティー平均レベルに見合った狩り場・・・ということですか』と夜櫻さんに尋ねると、

『うん。まぁ、正確にはアキバとシブヤを拠点にしている初心者プレイヤーたちにとっては、丁度いいレベル帯で幾つかある狩り場の1つ・・・ってことかな』と話されたためなのか、俺が含めたみんなが『なるほど』と夜櫻さんに返事をしていたんだ。そのあと夜櫻さんたちと俺たちは、森の中に進んで行き夜櫻さんが話してくれたあの《燐光の神木杉》のところまで来たんだ。




『あれがさっきの説明の中に登場した《燐光の神木杉》だよ。《燐光の神木杉》を境界線に、向こう側がパーティーランクのモンスターが出現する《パーティーエリア》となっているんだよ』と夜櫻さんが話すと俺を含めたみんなが『あそこから・・・』と緊張していた。

でも、夜櫻さんがパーティーエリアの方に進んで行ったので、俺たちは遅れずに着いて行くと森の拓けた広場的な場所で夜櫻さんは止まって、ランスロットさんたちに『ランスロットは、モンスターを誘い寄せてきて。フェイデットは、ランスロットがモンスターをここまで誘導する間は一時的にパーティーリーダーを務め、全員に指示。パーティーメンバーは、ランスロットが戻るまではフェイデットの指示に従い・・・ランスロットが戻った後は、彼の指示に従うこと。以上』と指示したんだ。




するとランスロットさんは、再び森の中に入りモンスターを誘い寄せようとしているように俺は見えたんだ。

一方、フェイデットさんはシークさんに起動回復系の特技をパーティーメンバー全員にかけるように指示しながら、アルセントさんに戦域哨戒フィールド・モニターをするようにも指示すると戦闘陣形フォーメーションが出来上がっていくのを俺は気がついたんだ。

そんなことを見ていた俺以外のみんなは同じメイン職業の人たちをみて、どうしたら改善できるかを探っているみたいだった。様々な状況を見ていた俺は、レイド専用のパーティーチャットからランスロットさんが誘い寄せに成功したことをランスロットさんのパーティーに伝えているのを聞いていた俺に、夜櫻さんが尋ねてきたんだ。

次回予告



ランスロットが誘い寄せに成功し、戦闘に入る直前に夜櫻がユウマに話したこととは何だったのでしょうか。

期待してお待ちください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ