表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/43

不意の遭遇

北東に向かう道中、彼らはある異変に気づいた。地面には無数の焦げ跡が点在し、まるで何かが這いずり回ったかのように荒らされていた。


「これは明らかに戦闘の痕跡だ。」

Glowがしゃがみ込み、焦げ跡を指でなぞる。

「高熱が広い範囲に放たれている。」


「アンセレスの仕業かしら?」

リアリアがGlowの横に膝をつく。


Glowは首を横に振る。「確証はない。しかし、

この痕跡には私の世界の技術に似たエネルギー波長が含まれている。」


「またお前の世界の…?」ガレオが顔をしかめた。

「これ以上、妙なもんが絡んでくるのは勘弁だぞ。」


リアリアが周囲を見渡しながら言葉を継ぐ。

「でも、この世界にはこんな技術は存在しないわよね。それなら…」


「統率者が私の世界の技術を活用している可能性が高い。」Glowは立ち上がり、遠くを見据えた。

「もしそれが事実なら、これ以上彼らに時間を与えるわけにはいかない。」


一行さらに進むと、森の手前に小さなキャンプ跡があった。明らかに最近使われた形跡がある。Glowは慎重にその場をスキャンし、かすかな足音を捉えた。


「誰かがいる。」Glowが低い声で警告する。


その瞬間、茂みから一人の男が飛び出してきた。男はぼろぼろの装備を身にまとい、手には何かを握りしめている。


「お前ら!ここに近づくんじゃねぇ!」男が叫ぶ。


Glowが冷静に対応する。「我々は戦う意思はない。ただ、この場所で何が起きているかを知りたい。」


男は怯えた目でGlowたちを見つめたが、リアリアが優しく声をかけると、少しだけ表情が和らいだ。「何があったの?」


「…あいつらだ。あの、人型の魔獣が現れて、仲間が…みんな…!」男は言葉にならない叫びをあげた。


Glowはその言葉に確信を得た。統率者の影が確実にこの地に迫っている。彼らはその謎を解き明かすため、森へ足を踏み入れる覚悟を決めた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ