受容
リアリアが火を見つめながらぽつりと呟いた。
「つまり、あなたは私たちの世界の存在じゃなくて、鉄でできた…何て言えばいいのか…魂のないもの、ってこと?」
「正確にはそうだ。」Glowは肯定した。
「だが、今の私は魂の有無よりも、この世界で何ができるかを考えている。君たちと共に歩み、共に戦う理由を探している。」
リアリアはしばらく何かを考えていたが、やがて小さく笑った。「Glow、たとえあなたが機械だとしても、今までの行動を見る限り、私にはそうは思えないわ。私たちのために戦って、助けてくれて…それが機械の『プログラム』だっていうなら、私はそのプログラムがとても優しいものだと思う。」
ガレオは大きなため息をつき、槍を肩に担いだ。
「まぁ、なんだ。俺には難しいことはよくわからん。けど、お前が人間だろうが機械だろうが、俺にとっては関係ない。Glow、お前さんは俺たちの仲間だ、それでいいだろ?」
Glowは二人の言葉をしばらく考えた。彼の計算では、この二人の反応は予想外だったからだ。通常、人間は未知の存在に対して恐れや敵意を抱くものだ。しかし、この二人は違った。彼らは理解しようとし、受け入れる意志を示した。
「ありがとう。」Glowは静かに言った。
「この世界に来てから、私には多くの疑問が生まれた。その答えを見つけるために、そして君たちを守るために、私はこれからも行動を続ける。」
リアリアが微笑んだ。「私たちもあなたを守るわ、
Glow。だって、仲間だから。」
ガレオが火を掻き消しながら言った。
「さぁ、寝るぞ。明日はまた忙しいだろうからな。」
三人は焚き火を囲みながら、それぞれの思いを胸に抱き、この夜を静かに過ごした。明日にはまた、新たな冒険が彼らを待っている。
次回は息抜き回です、お楽しみに。