Glowの告白
何章で〆ようか考えてます
三人は塔を後にし、小高い丘の上に陣を張っていた。星空が広がり、焚き火の小さな炎が淡く揺れている。リアリアはその火に手をかざしながら、どこかぼんやりした表情を浮かべていた。
「Glow、師匠に言われたこと、まだ考えてる?」
リアリアが口を開いた。
「ああ、それにアーク・セントリーの事もだ。」
Glowは火を見つめたまま答えた。
「あれは私に似ていたが、根本的に異なる部分もあった。特に動力源だ。」
ガレオが槍を磨きながら眉をひそめる。
「二つの世界とか、あんたの正体が何なのかとか…
正直、俺はまだよくわかってない。」
その言葉にリアリアも頷いた。「そうね……Glow、
私たちはあなたのことをもっと知りたい。あなた自身も、どこかで話したいって思ってるんじゃない?」
Glowはしばらく言葉を発しなかった。
だがやがて、炎の揺らめきをじっと見つめながら静かに口を開く。
「私はこの世界の存在ではない。」Glowは静かに言い始めた。「本来の目的は戦闘兵器として、私が生まれた世界を脅かしていた巨大な生物、『G』を打倒することだった。」
リアリアとガレオが驚いた表情を浮かべる。
Glowは続けた。
「私の本体は、膨大なデータを蓄積し、分析し、自ら進化する人工知能で構成されている。そしてボディは、最先端の技術で作られたもので、骨格にはナノマシン、装甲には耐プラズマコーティングの合金が使われている。」
リアリアがぽつりと聞いた。
「人工…知能?それって、どういうこと?」
「人間ではないということだ、リアリア。」
Glowはまっすぐに彼女を見つめた。「私は感情を持つようにプログラムされているが、それは模倣に過ぎない。本当の意味で人間のように感じるわけではない。」
リアリアとガレオは沈黙したままだった。
焚き火の音だけが聞こえる中、Glowはさらに告白を続ける。
「私はGとの戦闘中、互いの攻撃が衝突し発生した次元の裂け目に飲み込まれた。それが、私がこの世界に来た理由だ。」
読んでくれた方の活力に少しでもなれたら幸いです