対決!アイスバインド
ガレオはスキンヘッドではありません
進行中、突然の吹雪が一行を襲った。視界が遮られる中、Glowのセンサーが微細な振動を捉える。
「接近中。右斜め前方、単体ではなさそうだ。」
「見えないけど、来るのは分かるわ!」
リアリアが構え、火球を掌に灯す。
その瞬間、雪の中から飛び出してきたのは、中型の魔獣だった。彼らは白い体毛で覆われ、四足で雪原を疾走してくる。
「新手が複数か!なんて日だ!」
ガレオが叫びながら槍を振るうが、相手は雪に溶け込むように動き、容易に回避する。
「狙いを絞るのは難しい。リアリア、魔法で牽制し動きを封じるんだ。」Glowが指示を出す。
「分かったわ!フレイム・バースト!」
リアリアの詠唱とともに、彼女の手から放たれた炎が吹雪の中を駆け抜ける。雪が瞬時に蒸発し、数体の魔獣が普段目にしない炎に慄く。
その隙を突き、Glowはスラスターを吹かし突進する。合金製の片刃サーベルを白熱化させ、一瞬で魔獣を両断した。ガレオも槍を振るい、残った敵を仕留める。
数分の戦いの末、一行は魔獣を全滅させた。
「こいつら、ただの魔獣にしては動きが洗練されてたな。」ガレオが息を整えながら言う。
「恐らくこの地域特有の進化を遂げた種だろう。」
Glowが冷静に分析する。
「だが、これは本命ではない。」
少しの休息を取った後、一行は再び歩み始める。
山の頂に近づくと、周囲の空気がさらに冷たくなり、まるで肌を刺すようだった。
「いるわね…すぐそこに」
リアリアが手を暖めるようにしながら呟く。
突然、地面が震えた。そして雪の中から姿を現したのは、巨大な氷の体を持つ魔獣、アイスバインドだった。全身が透明な氷の結晶に覆われ、その目は青白い光を放っている。
「でけえ……これはヤバいぞ。」
今まで見たどんな魔獣よりも巨大かつ異様な姿に、流石のガレオも後ずさりする。
「動きを止めるために火を使う。リアリア、準備を。」Glowが指示する。
「分かった。でも、このサイズを相手に効果があるかしら。」
アイスバインドは咆哮を上げ、冷気の嵐を巻き起こした。その冷気は地面を凍らせ、一行の自由を奪う。
「足元に注意しろ!動きを止めたら負けだ!」
ガレオが叫ぶ。
リアリアは詠唱を始め、炎の大技を準備する。その間、Glowはアイスバインドの注意を引くために突進した。
「リアリア、今だ!」
「フレイム・バースト!」
彼女の手から放たれた炎は巨大な渦を作り、アイスバインドに直撃する。その瞬間、氷の体が一部崩れ、蒸気が立ち上った。
しかし、アイスバインドはなおも動きを止めない。その冷気が炎を押し返し、一行に再び襲いかかろうとする。
「仕留める!」Glowが腕部へのエネルギーを最大出力にし、メガ・ブラストの準備を始めた。
「Glow、いけるの?」リアリアが叫ぶ。
「確実に成功させる。」
メガ・ブラストが放たれると、アイスバインドは蒸気とともにその巨大な体を崩し、地面へと崩れ落ちた。冷気が収まり、周囲には静寂が戻る。
「やった…なんとか、やったのね。」
リアリアがへたり込むように座り込む。
「はぁ…ふぅ。これで山は安全になったな。」
ガレオが満足そうに笑った。
こうした方が読みやすいよ、等ご意見御座いましたら是非教えて欲しいです