078 人手が足りない
俺は、多分この宇宙で最強だと思う、
パーティクルで自分の分身を作ることもできる。
ただし魂の入っていない、抜け殻である、ただの肉片である。
パペットは精神系の魔法なので、精神系が完全死している肉片を、
自由に扱うことは無理である。
「よし、人材の確保にアレーナ港町に行こう」
アレーナ港町は、人口約5000人、
アレーナ辺境伯の領地民の約半分がここに住んでる。
このアレーナ港町には、2つのギルドが存在する、
1つは、ルガトルポ公国アレーナ支部と、
もう1つは、ヤシリギ共和国アレーナ支部である。
ギルドは基本国営なのである、主な仕事は、
職安と大使館が混ざったような、いわゆる何でも屋である。
俺は、まずはルガトルポ公国アレーナ支部へ向かった。
ギルドは割と活況を呈しており、数人が受付に並んでいた、
ちゃんと順番を守って、用件を告げた。
「人材が欲しいのだか、斡旋はして貰えるのだろうか?」
「あ、それでしたら、この紙に書いてくださいね、字は書けますか?」
「ああ、多分大丈夫だと思う」、黒い石版様々だな。
受付嬢は、俺の書いた紙を見て驚いていた。
「あの、星野さんて、このあいだ来た大金持ちですか?」
突然ギルドがざわつき始めた。