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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第三章 キョウからアースへ
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072 テスター

 朝飯の用意をしていると、アントニー・ロペスから声がかかった。


 「あの、星野様は、大魔導士様なんでしょうか」


 「いや、違うけど、ところで腰はどう?」


 「おかげさまで、もうすっかり良くなりました、ありがとうございます」

「それで私たちは、まだ仕事をいいつけられてないのですが、何をすればよいのでしょうか?」


 「テスター」


 「テスター?」


 「今住んでいるホテル、まあ宿屋ね、これお金取って貸す予定なんだわ」

「で、うちの宿屋、かなり特殊なので、試してもらって」

「なにか不具合がないか、どれ位が適正価格なのか、調べてもらっている訳」


 「確かに、あのトイレ?とかいうのは便利ですね、外にいかなくても用が済ませるし」

「あの冷蔵庫とか、すぐに冷たい飲み物が飲めるのはありがたい」

「私は王都に行ったことはありませんが、王都でもこんな暮らしはできないと思います」


「でしょ、あとはその特殊な物を、うまく説明しないといけない訳」

「ちゃんと、うまくお客様に、伝わるように、考えておいてね」


「わかりました」


「じゃ、朝飯にしよう」、今日はコ○ダのモーニング、サラダ付きだ。

  

 朝食を並べていると、ペレイラとノートンから声がかかった。


「あの、私たちたいへん美味しい物をいただいてますが、その、手伝わなくてよろしいのですか?」

「それに、ご主人様と一緒に食事をするなど・・」


 「ああ、かまわない、その方が効率的だし、すぐに意見も聞けるし」

「みろ、ミーシャとか、美味しいにゃとか、これは味が濃いにゃとか」

「思ったことを即、口に出してるし、それで構わない」


「わかりました」


「そのうち、給仕とかやってもらうから、よろしく」


 こうして、一日の朝が始まっていくのであった。


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