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071 噴水
この星の夜は非常に暗い、よほどの大都市に行かなければ街灯なんかはない。
「さあ、みんな食事は終わったかな?」
「これから外で面白いものを見せてあげよう」
「え、外はもう真っ暗ですよ、星でも見るんですか?」
「それは、見てからのお楽しみ」
突然音楽が流れ出した、そして池から光が浮かび上がり、
やがて、水の精霊が現れた。
水の精霊たちは、音楽に合わせるように、踊りだした。
それはこの世のものとは思えないほど、幻想的で、綺麗だった。
全員が口を空けたまま、惚けている。
約5分の、水の妖精たちのダンスは、音楽の終了とともに終わりを告げた。
うん、やっぱり周りが暗いと映えるなあ。
「どうだったミーシャ」
「・・・」魂を抜かれたように、しばらくは無言だった。
この星で、たぶん始めての噴水ショーは、こうして終了した。
一応、このダンジョンの目玉の一つとして育てていこう。
俺はホテルに戻ろうとしたら、ミーシャが正気に戻った。
「すごいにゃ、すごいにゃ、ミーシャもう一回みたいにゃ」
結局ごねられて、もう1回だけやった、俺って甘いな。