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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第三章 キョウからアースへ
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053 肉ダンジョン

 この星には、通称肉ダンジョンという、ダンジョンがあるらしい。

正確には、トーミーダンジョンと言うらしいが、誰もその名で呼ばない。


 なんでも、このダンジョンは、

モンスターを倒すと、肉とかがドロップするらしい。

現在ダンジョンランキングで3位という、好成績を治めている。


 実はこのダンジョンは、極めて重要なダンジョンなのである。


 昔、人類とダンジョン側が、激しく覇権を争っていた頃、

今から300年ほど前、ダンジョンの脅威による融和ではなく、

ダンジョンの経済による融和、共存共栄をおこなったのが、

この肉ダンジョンである。


 ここのダンジョンは、かなり特殊でモンスターを倒すと景品が出るが、

止めを刺してしまうと、何もでない。


 これは、地元トーミーギルドとの約束事で、取り決められている。

冒険者も、景品が出たら、戦闘終了、止めは刺さない。


 出てくるモンスターも弱く、武器も棒又は素手推奨というレベル。


 超初心者用のダンジョンで、一攫千金は望めないが、

とりあえず、命の危険が少なく、飯の当てになると、

子供から引退した冒険者などに、人気のダンジョンである。


 こうなったのには、勿論訳がある。


 同期であるダンジョンマスターが、人類との戦闘で殺されていくのが、

釈然としなかったからである。


 本来、悪辣な貴族、上級市民への鉄槌を下すためにあるはずなのに、

自分らは安全なところで、見ているだけ。


 逆にダンジョンは脅威であり、守るためと称し、税を上げる始末である。


 ダンジョンマスター・ヴィアンドは賭けに出た、

トーミーギルドとの直談判で約束事を決めた。


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