505 新魔王7
私ノバクは、勇者の件について回答を貰おうと、
教会に来てみたら、正門で何やら揉めている。
よく見ると、前回一緒に戦った面々もいる。
「おや、どうしたのですかな?」
「おお、ノバク殿」
「今回の教会の半強制的な献金に対して問い但したいことがあり、
急遽こちらに参った次第で・・」
「私も教会に問い但したいことがあり、参ったのですが・・」
「ところで、教会の魔導保管庫から金品が盗まれたという噂は、
お聞きになっておりますかな」
「こちらでも、それは噂になっており、それを問い但しに参った訳です」
「やはり事実なのでしょうか?」
「おそらくは事実でしょう」
「本来は教会は、民の平和と幸せを目的としており、
民が怪我や病気で困って助けを求めているのに、
ポーションを売り惜しみすること自体が、悪かと・・」
★ ★ ★
その頃教会内部では。
「教皇様、アチアクロ国とリガンハ国が正門で騒いでおります」
「どうやら、魔導保管庫から金品が盗まれたのがバレたようでございます」
そんな時、新勇者一行が礼拝堂に入ってきた。
「ここは、お前たちのような奴らが来るところではない、、
早く部屋に帰るように!」
「おいおい、給金もよこさずに、しかも町に遊びに出るなとはどうゆうことだ?」
「俺たちは、あんたたちが言われるがまま演技をしてるんだ」
「それなりの対価を貰わねえと割に合わねえ」
「今、信者から集金をしている、今しばらく待つのだ!」
「でも、もうバレちまっているようだぜ」
新勇者の後ろには、押し入ってきた、ノバク、アチアクロ国、
リガンハ国の面々が勢ぞろいしていた。
「ここは、神聖なる礼拝堂、そたなたたちの来る場所ではない」
「早々に立ち退かれるがよい」
ノバクたちは、そんなことには耳を傾けず、教皇以下を拘束した。
「俺たちが間違っているなら、あんたたちが得意な、
聖なる火で手を焙って見せてくれないか? 火傷はしないはずだよな」
教皇以下序列の高いものは、何故か病死をした。
こうしてアニベロス共和国傀儡の教皇が新しく誕生した。