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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第八章 新魔王編
502/518

501 インチョキ教

 ジンギギスタン共和国のインチョキ教は窮地にたたされていた。


 教会の魔導保管庫から、ポーション、魔石、宝物類をすべて、

盗まれたからである。


 明日の支払いにも困る状態に追い込まれた教会は、

とんでもない手を打ってきた。


 異教徒狩りである。


 お布施を強制して、支払わぬ者は、インチョキ教に対する、

反逆行為、払えないのは異教徒であると決めつけ、

残虐行為に及んだのである。


 最初は身内の親衛隊も、いさめようとしたが、

 「給金も貰えず、飯も食えなくても、それでもいいのか」と、

逆にたしなめられ、悪事に加担していった。


 流石に見かねた王が、調停に乗り出したが、

金の切れ目が縁の切れ目とばかりに、王は乱心したと、

濡れ衣を着せられ、なんと暗殺されてしまった。


 一方、ここが絶好の機会チャンスとばかり、

次男は打って出たが、こちらも資金源が盗まれてしまい、

給金の遅延が起こってしまい、事態は混沌へ突入してしまった。


 王都に居た人々は、身の危険を感じて、続々と地方へ逃げ出した。


 一方地方の豪族・貴族は、物乞いに来られては困ると、

町を封鎖した。


 「おいおい、これから秋の収穫なのに、どうすんだ」

 「賤族をおん出しちまって、誰が収穫、刈り入れをすんだ?」


 「王都から流れてくる奴らにやれせればよかと」


 「あいつら、刈り入れとかやったことなかっぺ」

 「それに、刈り入れが終わった頃、インチョキ教が強奪にくるぺな」


 「こりゃ今年の冬は、越せそうにないべや」

 「今のうちに逃げる算段をしとくべや」

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