496 新しいホテル3
その後、セブンスターホテルに戻った一行は、
絞り出しモンブランを試食することになった。
昨日の試食は、裏で作って出してきたから、
一般客も、騒がなかったが、美味しいと一般客にも知れ渡ってしまった。
ドラゴンのロンとヨンとダブラスさんと俺で、
試食のモンブランを食べていると、あの方が文句を言ってきた。
「おい、わたしもあれを所望する」
そう、自称食通のガエウである。
急遽リタ女将と相談をして、一般公開をする羽目になった、
本当は、秋の食展の目玉にする予定だったが、バレてはしょうがない。
しかし、ダブラスさんからいい情報を聞けた、
ポーションと魔石が無くなると、教会はそんなにガタガタになるのか。
黒猫のタンゴさんのとこも、隣の教会が戦争煽っているみたいなので、
大人しくしてもらう為にも、今晩あたり頂いてくるか?
そう思ったが吉日、俺はアニベロス共和国の教会に忍び込んだ。
何でも教会の金庫を守るために、魔障壁とか言うのがあるらしいが、
そんなものは、俺にとってはまったくの無意味だ。
当然あるだけの、ポーション類、魔石を頂かせていただいた。
頂いてきた、ポーション類、魔石は黒猫のタンゴさんのとこに置いてきた、
しかし、当の本人が夜中とはいえ、寝ていたのにはびっくりだ。
「こら、何寝ているんだ」
「もう食べられらない・・」
「こいつは大物だな、一応戦時下のはずなのに・・」
トップクラスのダンジョンは、24時間営業で、
誰かしらは、警備にあたっているのに・・。
まあ、一応は侵入者がきたら分かるようには、なっているようだが、
来てからじゃ遅いと思うんだけどなあ・・。
コンちゃんとかいう魔物がやって来たので、
説明をしてポーション類、魔石を渡してやった。
アニベロス共和国の教会も、無くなったのに気づけば、
暫くは攻めては来れないと思うが、どうなることやら。
つづく。