474 新魔王3
俺は帰ってモンちゃんたちと相談を始めた。
「また、黒猫のタンゴさんのとこに、
戦を仕掛けてくるバカがいるみたいだ」
「またですか、今度はぶっ飛ばしますか?」
「いや、一部の宗教家がやりたがっているだけで、
軍部のやつは、どうでもいいと思っているみたいだよ」
「こっちも同時に2ヶ所やるのはめんどくさいから、
今週末に、ロンかヨンが来たらジンギギスタンの相談をして、
その後になるかな」
「まあ、どちらかで頑張ってもらうことになるかもな?」
「任せてください、私らマスターの為なら、
どこまでもついていきますぜ!」
☆ ☆ ☆
予想通り、週末にロンとヨンがやってきた。
「今週は、新店の予定がなかったのによくいらっしゃいました」
「まあ、肉とかは新しい物を仕入れましたので、
試食はできますけど・・」
「そうなのか? まあそれはいいとして、あれどうするのだ」
「あれとは、難民の件ですか?」
「そうだ、一応我らは諦観者だ、自領が攻められれば別だが、
こちらから出向いて討伐はできんぞ」
「あー、先に言われてしまいましたね」
「こちらから、お願いするつもりだったのに」
「そっちこそ、どうするつもりだ?」
「出来るだけ穏便に済ませたいんですよね」
「見てきた感じ3千といっても、ほとんどが農民女子供でしたから」
「じゃあ、そっちでなんとかしてやればいいんじゃないか?」
「ええ、いいんですか?」
「我らは諦観者だ、特に問題はない」
「そうそう、ジンギギスタンの皇族は一枚岩ではないみたいだぞ」
「え、そっちも俺にやらせるんですか?」
「まあ、いいでしょう」