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ミニマムはマキシム  作者: 特技は穴掘りナノ
第七章 ドラゴン夏祭り
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471 司法取引

 話題の絶賛逃亡中のラリス・アトラス辺境伯が捕まった。


 一緒に逃げていたはずの奥さんからの密告で、

ご用となったのである。


 即、当の本人は、ヤシリギ王都に連行され、

市中引き回しの上、打ち首獄門となったみたいだ。


 問題は、司法取引をしてきた奥方だ、

死刑にすると、今後密告者が出てこなくなる可能性がある、

かといって、無罪では、一般市民が納得はしないだろう。


 とりあえず、貴族の称号は剥奪、財産もすべて没収、

国外退去という方向で決まった。


 ラリス・アトラス辺境伯の親類縁者は、

すべて今回の出兵と資金提供が義務付けられた。


 これからは秋の収穫に向かうので、収穫が終り次第、

いくさとなるだろう。


 ラリス婦人は、言葉が通じるということで、

ルガトルポ公国への亡命を希望した。


 ルガトルポ公国としては、そんな利用価値のない人に、

来ていただいても何の意味もない。


 勿論ヤシリギもそのへんは心得ており、

御者に国境あたりの適当なところで、

ながえ(馬車と馬を繋ぐもの)を外して、

馬に乗って逃げてこいと指示を出した。


 暑い南部と違い。北部の森では野生の狼がいるし、

難民やら盗賊もいる。


 御者は、馬をちょっと休ませるからと言って、

ながえを外して、予定通り逃走をした。


 ラリス一家に人徳があれば、狼や盗賊と、

仲良くやっていけるかもしれない。

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