465 スーパーじいさん
おいらの名前は、クストディオ、スボンの生まれだ。
スボンの町は、前領主が亡くなってからおかしくなった、
おいらは、特に身寄りがねえ、特に蓄えもないので、
奴隷商人に身売りをすることにした。
債務奴隷なら、まともな雇い主なら飯は食えるはずだ、
しかも今回は、景気の良い、セブンスターとかいう所へ、
連れて行ってくれると言うので、即身売りをした。
身売りをした主は、すげー若造だったから、
ちょっと心配をしたが、すげーうめえ飯を食わしてくれた。
その後、その若造が魔改造するとか言って、
病院とかいうところに連れて行かれた。
手とか足とかを切り離されて、魔物の手でも付けるのか?
おいらが、そんな心配を、女の治癒士みたいのに話したら、
笑われてしまった。
「体の悪いところを治すので、上級ポーションを飲んでもらいます」
はあ? おいらはあまり頭は良くねえけど、
上級ポーションは高価なことぐらい知っている、
ましてや、もう老い先が短いおいらに使ってどうすんだ?
「心配しなくても大丈夫ですよ、起きたら元気になりますから」
実際飲んで結構眠っていたみたいだが、起きたら体が軽い、
鏡をみたら、顔のしわも無くなっていて若返ったみたいだ。
後で聞いたが、あの若造はダンジョンマスターらしい、
若造が主だけど、働かないと飯を食わしてもらえない。
それでおいらは、スーパーマーケットとかいう所の前で、
アイス棒というのを売っている。
甘い氷で出来た物に、棒が刺さっている、
1個100ドラだ、今日も暑いので飛ぶように売れていく。
しかし、南国でこの暑いのにどうやって作っているんだ、
種類も多いし。
「おじさん、チョコとバニラください」
「毎度アリ」
おお、やっと交代が来た、おいらも弁当とアイスを食うか。