464 インブラの宿屋2
インブラの宿屋は、調理場を作って、
あとは、そのままで行くことにした。
ガエウには、「要望はお聞きしました」
「実現には、色々な問題があり、お時間を頂きたい」、
と言っておいた。
調理場は業務用ではなく、地球での一般家庭用の、
システムキッチンだ、そのために、一階にあった、
客室は、食堂の拡張と調理場の新設でなくなった。
調理場は、学園の調理実習室とあまり変わらないので、
ガエウの筆頭料理人ジョエルなら分るだろう。
どうせそのうち、まだかまだかと催促が来るだろう。
それと、気になる点が一点、うちの国ルガトルポ公国の隣、
ヤシリギ共和国に、多量の難民が押し寄せているらしい。
うちのホーム、セブンスターダンジョンは、
結構距離があるが、それでも一部は来ている。
うちに、火の粉が掛かってこないことを願おう。
☆ ☆ ☆
ルガトルポ公国国王、ルイ・パトリシア14世の元に、
ヤシリギ共和国、ニコス・マフラス公爵が、
特使としてやって来た。
内容は、多量の難民が押し寄せているので、
緊急支援をして欲しいとのことだ。
ルガトルポ公国とヤシリギ共和国は同盟を結んでおり、
無碍にすることも出来ないし、放置しておけば、
自分の所も危ない。
なぜだか、モルゴンは2度の戦火のため、
食料もなく、ひどい状態だと噂が立っており、
難民がモルゴンには、あまり向かってはいない。
大浩宇が、上手く情報統制をしているようだ。
ルガトルポ公国国王、ルイ・パトリシア14世は、
各諸侯に対して、緊急に支援を要請する勅令を出した。
閑話を挟んでつづく。