454 秋の味覚
今俺は、地球に戻って来ている。
何をしに来たのかというと、
秋の味覚を探しに来たのである。
地球でも四季のある所とない所があるが、
アレーナは一応、四季がある。
但し、南国なので夏が長めで、冬が短いみたいだ。
季節的には、惑星キョウは地球の1ヶ月遅れの感じか、
地球では今秋だが、向こうでは夏の少し終りかけだ。
飲食店でも、ずっと同じお品書きを、
出す訳には行かない。
大阪に来た時は、自分でパフェとか食べたかったので、
実体化したが、実体化しなければ、どこにでも入れる。
こちらから触ることも出来ないが、
相手も触ることが出来ない、幽霊みたいなもんだ。
但し、上位互換性なのか、心眼なのかは分らんが、
物を映像として捕らえる事は出来る。
今回は、ステーキ屋と洋食屋の開店を控えているので、
余り時間がない、したがって、予約の困難な店を中心に、
パーティクルしまくる算段だ。
アレーナは南国なので、やはり南国料理が合うだろうと、
今回は沖縄を中心に集めてみた。
沖縄の豚といえば、アグー豚だが、その中でもレアな、
今帰仁豚やミミガー《豚の耳》、ラフテー《沖縄風角煮》、ずぬる《天然もずく》、
昆布いりちーも有名居酒屋から仕込んだ。
沖縄の魚のミーバイやイラブチャー、
マクブ、アカジン、アカマチを仕込んだ。
アレーナの漁業の町なので、ひょっとしたら似た様な魚があるかも知れない。
肉の方も、石垣牛、宮古牛、多良間牛も入手することが出来た、
そしてなぜか、沖縄で滋賀のサ○エヤの熟成肉も手に入った、
焼肉屋の目玉商品として、出すのもアリか?
さてと、水着大会の本選もあるし帰るか。